アカデミー賞発表2日前なので。

 観ていない候補作を1本、消化して参りました。……ほんとーは、公開されているものについてはぜんぶ押さえておきたいんですが、色々と余裕がないのですよ。

 午前中は、某チケットの発売があるので、その確保だけに努め、夕方からお出かけ。予報されていたほど天気が荒れているわけではなかったのですが、帰宅時にどうなるか定かでないので、大人しく電車にて移動です。

 訪れたのはTOHOシネマズみゆき座、鑑賞したのは昨年『世界にひとつのプレイブック』で好評を博したスタッフ&キャストにクリスチャン・ベールらが加わり、実際に行われた危険な囮捜査をベースに、曲者たちの壮絶な騙し合いと駆け引きのひと幕を描き出したアメリカン・ハッスル』(PHANTOM FILM配給)

 まあこのスタッフとキャストで詰まらないはずはないんですが、さすがの仕上がり。冒頭、クリスチャン・ベールが禿げ上がった頭にカツラをつけているショッキングな場面で掴まれ、面子が出揃ったあとはまったく予測不能の展開に、笑わされつつ翻弄される。痛快さとほろ苦さ、軽快さに奥行きまできっちりと加えた、文句なしの傑作でした。……まあ個人的な好みだけ言えば『〜プレイブック』のほうがお気に入りではありますが、本篇も満足度は素晴らしい。

 陽気はあいにくながら、土曜日にファーストデイが重なるという好条件もあって、劇場はほぼ満席。これだけ混雑していると、マナーが悪い客がいるのも仕方ない……とはいえ、本篇のあいだのリアクションはまだ許すとしても、予告篇のあいだ大きな声で喋りっぱなし、エンドロールに入った途端に会話を再開するわスマホの閲覧まで始めるのはさすがにいい大人とは思えません。人ひとり挟んだ位置にそれがいたので、注意しようかどーしようかギリギリまで迷いましたが……結局やめました。映画の出来がいいのに、周囲を荒立てて不愉快な空気を拡散したくなかったので。

コメント

タイトルとURLをコピーしました