諸々のスケジュールを考慮した結果、今日行くのがいちばん適当だ、と判断して、朝から自転車にて六本木へ。
今週の午前十時の映画祭《青の50本》は、のちにシリーズ化、テレビドラマ化、リメイクもされている少年スポーツ映画の金字塔、寄せ集めチームの奮闘を描いた『がんばれ!ベアーズ』(パラマウント×CIC配給)。
この作品のいいところは、スポ根ドラマにありがちな臭い台詞や、根性で強くなる、といった描写がないのに、変化や成長に説得力があるところに思えます。最後の試合で、主人公である監督と子供たちの心情の変化が、口頭での説明なしに伝わる表現の奥行きが素晴らしい。キャラクター人気でシリーズ化もされましたが、しかしこの面白さというのは1回限りだったような気がする……まあ今言っても仕方がないんですが。
それにしてもこの作品、出演者のほとんどが姿を消しているのが切ない。主演のウォルター・マッソーは病死、ライヴァル監督を演じたヴィク・モローは撮影中の事故で亡くなっている。子役たちも、調べてみて今も現役で活躍しているのはテイタム・オニールとジャッキー・アール・ヘイリーぐらい。しかもふたりとも空白期間があって、後者はちょっと危ない美少年から、現在は『ウォッチメン』『エルム街の悪夢』で本当に危ない人に変貌しました……私は最近の作品で名前と顔を認識したのでまだいいようなものの、当時のファンが最近の役柄に触れたらどう思うんだろう……まあ、子役が子役のままでいられないのは当然ではあるんですが。
鑑賞後はいつものようにうどん屋で昼食を摂ってから帰宅。明日も映画を観るつもりで、当初は帰途に寄り道してチケットを押さえようかと考えてましたが、明日になってから考えます。
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