ブルックリンでフランス経由の麻薬密輸計画と戦ったあと、友達の暮らすロサンゼルスで宇宙人に襲われてしまいました。[午前十時の映画祭(47)]

 ……何を言っているのか解らないでしょうが、そのうち解ります。

 毎週恒例の午前十時の映画祭、今週は《赤の50本》が昨年鑑賞済の『激突!』なので見送り――面白い作品なのは確かなのでもう1回観てもいいのですが、時間的にも余裕がなさそうなので。故に観なければいけないのは六本木で上映の《青の50本》のみ。先週末頃の天気予報では、今週はほとんど晴れの日がなかったのですが、土曜日あたりになって月曜日の予報が曇りに変わったため、これはこの日に行くしかない、と決意してさっさとチケットを確保しました。快晴、とまではいかず、湿度も非常に高いですが、とりあえず雨に祟られることもなく無事に六本木入り。

 今週の《青の50本》上映作品は、『エクソシスト』のウィリアム・フリードキン監督、ジーン・ハックマン主演のアカデミー賞受賞作、フランスからの麻薬取引ルートの摘発に挑む捜査官の姿をリアルに、迫力充分に描ききったフレンチ・コネクション』(20世紀フォックス配給)

 これ実はだいぶ前にDVDを購入していたのですが、観る機会が得られずずーっとほったらかしで、今回ラインナップに加わったのに気づいて、どーせなら大スクリーンでまず堪能しよう、とそのまま寝かせておりました。……結果的には大正解。あのクライマックスの、高架を走る電車と乗用車との追跡劇は劇場で観てこその迫力があります。これは非常に私好みの傑作でした。

 普段ならこれで駐輪場から自転車を出し、すっかり行きつけになったうどん屋で昼食を摂ってから帰宅、という過程を踏むのですが、今日は駐輪場に自転車を残してうどん屋へ。――そう、平日の昼間からハシゴするのです。そうでもしないと、先週末に4本も公開された気になる作品を消化しきるのは難しい。六本木ヒルズの映画館からうどん屋までは徒歩だと7、8分かかり、どれほど急いでも注文から食べ終わるまでに20分ぐらいはかかるので、正直あいだ50分ぐらいではまったく落ち着けませんでしたが。

 そんなわけで本日2本目は、『アバター』などのVFXを担当したストラウス兄弟の監督第2作、突如宇宙人に襲撃された街の姿を、1棟のマンションの中から描写した、SF大作っぽいインディーズ作品スカイライン−征服−』(松竹配給)

 あのユニークなヴィジュアルに惹かれ無茶苦茶楽しみにしていた作品です。出来映えは――個人的には満足してるんですが、世間的にはどーだろう。盛り込まれているアイディアのほとんどがごく最近に前例があり、もっと工夫すべきだったのでは、という感は否めない。ただ、それを巧みに構成して、登場人物ではなく観客に解釈させ、マンションの中から描写しきったこと、そして予算は非常に絞られているのにそれをほとんど感じさせないヴィジュアルを構築したことは評価してあげて欲しい。VFXで儲かったのを、儲かった範囲内で娯楽作品に投資する、その心意気がいい。

 鑑賞後は今度こそまっすぐ帰宅――のはずが、訳あって少々足止めを食ってしまい、予報に反してぱらぱらと降ってきた雨に濡れる結果に。何だかんだで、少しは昼寝するつもりだったのにそのタイミングも逸し、いま非常に眠くてたまりません。あんまり集中力を欠いた状態で作業をしても却ってストレスになるので、今日はほどほどで休みます……。

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