このところクリント・イーストウッド出演作鑑賞が止まっていたのは、既に買ってあったこれを観るタイミングがなかなか掴めなかったから。大ヒット・ポリスアクションの続篇です。法の網を逃れた犯罪者ばかりを狙った連続殺人。ハリー・キャラハン刑事が独自に捜査した結果辿り着いたのは、意外な犯人だった……
社会派的な主題を秘めつつも、極めてハードボイルドなタッチの描写に徹していた前作のムードを踏襲しつつも、アクション増量、エンタテインメントとしての色彩を強めてます。ドライな描写を徹底した結果、モラルの境界線、という主題をいまいち掘り下げ切れていない印象はありますが、その分、観客の激情を煽ることで却ってハリーの冷静さを強調することに成功しているのも特徴。狙いを明確に見定めて制作に臨むイーストウッドの職人ぶりが発揮された傑作でした。
さて、次はイーストウッド初の、自分が出演しない監督作『愛のそよ風』です。またレンタルで鑑賞する予定ですが……ここからしばらく、普段立ち寄る店には置いていない作品が続くので、いつ借りに行くかが悩みどころ。中には渋谷と新宿にしか在庫がない、なんてのもあるのよ……ここだけネットレンタル利用しようかなー……
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