本日も観たい作品が幾つか封切られるのですが、TSUTAYAにて昨日から明日までの3日間限定で旧作100円レンタルを実施しており、ならばこの機会に、目下いちばん気になっている作品をまとめて鑑賞してしまえ、と思い、本日は自宅にて映画を堪能してました。来週はまた複数、劇場で鑑賞しないと追っつかないので、午前と夜に分けて1本ずつ鑑賞。
- 『シノーラ』(Universal Pictures Japan)
まずは『ダーティハリー』に続くクリント・イーストウッド主演作。『荒野の七人』『大脱走』の名匠ジョン・スタージェス監督との共演、としてはあまり世評が高くない。観てみると、確かに時代考証ややたらと派手な見せ場に違和感があるのですが、いや、観ているぶんには充分面白い。説明不足や無駄になっている要素が多いのも事実ながら、抑制の利いた描写はこれまでのイーストウッド作品よりも洗練されていて、ハードボイルドの趣がある。脚本がエルモア・レナードなのも効いているのかも。何にしても、これはこれでナイス。
- 『アンデッド』(Art Port)
先日鑑賞した『デイブレイカー』が素敵すぎたので、同作の監督が私費を投じて制作した1作目がどーしても観たくなったのです。……どーして劇場公開時に見送ってしまったのか、自分で訝りたくなる傑作でした。怖くない、というのはまったく否定になっていない。これはゾンビ映画というジャンルのお約束を完璧に理解し、そのパーツを応用して構築された極めてオリジナリティの高い作品です。クライマックス直後の虚しさに、痛快な余韻を付け添えるオチも秀逸……が、あれが理解不能という意見もあるのが不思議だ。ちゃんと伏線張ってあるのに。
何にせよ、この2作品を鑑賞した結果、今後スピエリッグ兄弟の作品は可能な限り押さえる気になりました。この意欲が涸れなければ、いつか世界を驚愕させるような傑作を撮ってくれそうです――そこまでいかなくとも、ジャンル映画を愛するマニアを驚かせ、喜ばせ続けてくれるのは間違いないと思う。
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