クリント・イーストウッド初監督作品、ですが実は密かに映画製作の勉強を重ね、敬愛するドン・シーゲル監督の薫陶も受けていただけに、処女作とは思えないくらい堂々とした仕上がり。前作『白い肌の異常な夜』を別の切り口から描いたようなプロットといい、やはり従来のキャラクター性を踏まえながらも“女性”という敵に翻弄され恐怖する姿を巧みに剔出した演出手腕といい、順々に追ってきたからこそ解る計算された作りに感心することしきり。
さー、これで棚上げにしていた『ダーティハリー』の感想にようやく着手できます、が……なんか語りたいことが増えすぎてちょっと困っていたり。あのタイミングで『ダーティハリー』を繰り出したことこそ、クリント・イーストウッドのキャリアを決定づけたように思えてます。
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