このところ熱心に押さえるようになった午前十時の映画祭、すっかり古い映画を観る愉しみに目醒めてしまった私は、しかしこれでかかる作品については大スクリーンで初めて鑑賞する、という経験を優先したくなってきたので、既に開催はほぼ確定的だった第2回の公式発表を待ち焦がれてました。毎日のように公式サイトをチェックしていたところ、本日とうとう正式に発表、同時に全ラインナップも掲載されました。
ラインナップと同時に気になっていたのは、「第2回が開催される際には、新たに25館を設定し、新しい劇場で1年目の作品を、従来の劇場で新たな50本を上映したい」という主催者のコメントです。けっこう観たかった作品を逃がしてしまっていたので、私が訪れる他のTOHOシネマズ、例えば西新井や錦糸町あたりが新たに上映館に加わってくれると嬉しいなー、などと願っていたところ、意外な劇場の名前が挙がってました。
TOHOシネマズはTOHOシネマズでも、TOHOシネマズみゆき座でした。
てっきり複数のスクリーンがある劇場でかけるものと思いこんでいたのですが、考えてみれば銀座界隈の東宝系劇場は、日劇や有楽座などを合わせてひとつのシネコン、という解釈も出来るように再編されたので、こういうやり方も変ではない。しかも、今年の好評を受けて、みゆき座と大阪のTOHOシネマズ梅田では、午前十時の1回限りではなく、終日上映を実施するのだとか。……ってことは来年、みゆき座ではロードショー作品の上映はない、ということですが、まあそれもアリでしょう。
これで今年見落とした作品もフォローできるぞ! と思い、新しい作品群も含めてスケジュールを一気にチェックしてみたところ、何かおかしい。
よく調べてみると、Series1と銘打たれたラインナップのうち2本だけ、今年のものと異なっている。『2001年宇宙の旅』と『バベットの晩餐会』の2作品が外れ、代わりに『ジュリア』と『ストリート・オブ・ファイヤー』が加わっているのです。
ただまあ、こーいう展開は理解できないわけではない。再上映であっても、権利の問題などで1年以上上映できない、というケースもあり得ますし、他にも色々複雑な事情が秘められていたりするものです。ちょうど観ていなかった作品が外れてしまったのは悔やまれますが、48本は残ったのですから。
すべての上映館でのスケジュールはチェックしていませんが、六本木とみゆき座のスケジュールを比較すると、例えば『ゴッドファーザー』はみゆき座で1作目がかかっているのと同じ週に六本木で2作目がかかっていたり、年末にはヒッチコック作品が2週間を費やして一挙4作上映という形になっていたり、と細かく配慮がなされている。この調子で、恒例企画に成長してくれると映画好きとしては大変に喜ばしいのですが。
ちなみに、新しい50本のうち、私が観たことがあるのは7本、ここに感想をアップしているのは『荒野の用心棒』と『M★A★S★H マッシュ』の2本でした。『ダーティハリー』は近いうちにアップする予定ですし、他のいちど鑑賞した作品も、新しい気持ちで観直して、感想をアップしようかと思ってます。
――そう、来年はコンプリートを目指そうかと本気で考えてます。今年見落としたものも可能な限り拾うつもりなので、来年はなかなか忙しいことになりそうです。
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