- ジェイン・オースティン&セス・グレアム=スミス/安原和見[訳]『高慢と偏見とゾンビ』(二見文庫/二見書房) [amazon]
昨日触れ忘れてました。多忙の中ようやく、よぉぉぉぉやく読了。序盤から思いの外原典通りとは思っていましたが、話を辿るごとに、ゾンビの存在が自然なものに感じられるのはどーしたことだ。そのためにエリザベスら女性陣が武闘派になっていることが、原典では解りづらかった彼女たちの心理的変遷、駆け引きの意味合いを平明にしているという。わけわからん。
部分的に会話を省略したり、随所にアクション(笑)を採り入れることでテンポが掴みやすくなっている分、いま読むなら冗談抜きで原典よりもこちらのほうがいいかも。それでも現代と異なる社会観が引っ掛かったり、退屈な点が多いのも否めませんが、これは充分にいい仕事だと思います。
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