気温の変動が激しすぎるせいなのか、それとも土曜日のダメージが未だに抜けていないのか、或いは一件、大きな作業が決着したせいなのか、よー解りませんが今日もまた体調不良でした。朝、普通に起きて着替えをしたものの、それ以上動く気力がなく、一休みしようと横になったら15時ぐらいまで目醒めず。睡眠をとったお陰か、とりあえず少し持ち直したものの、すぐに作業に戻る気になれず、この際だから、と届いたばかりのレンタルDVDを鑑賞した次第。
- 『デス・リベンジ』(20世紀フォックス ホーム エンターテイメント)
演技力が高い、というわけではないけれど圧倒的な存在感と魅力に惹かれてほぼ前作追っかけているジェイソン・ステイサムの、日本にて入手できる作品のうち、私が観ていなかったのは僅か2作。うち1本はこのあいだ購入した『エクスタシー』、そしてもう1本がこれです。しかし正直、私を駆り立てていたのは“怖いもの見たさ”でした――というのも、これの監督は駄作ばかり発表していることで有名なウーヴェ・ボルなのです。ジェイソン・ステイサムが出ているというだけで観てみたい、とは思っていたものの、いざ手に取ると……早速観てしまったわけですが。
結果……噂通りの出来でした。いやあこいつぁ酷い。美術やアクションはそれなりに完成されているし、撮影技術的には低くないのに、脚本が酷いまとめ方が酷い。世界観だけ用意して活用の仕方を間違えたRPGみたいな……と思ったら、どうも実際にRPGを原作にしていたようです。ウーヴェ・ボル監督はゲーム作品の映像化を頻繁にしていて、彼が実写映画化に乗り出した、という噂が立った途端に“勘弁してくれ”という訴えがファンから持ち上がり、もとのゲームの会社が“その予定はない”とコメントを出したり、という展開が実際にあったそうですが、納得の出来の悪さ。これだけいい役者を揃え、しかもアクション監督には『HERO 英雄』にも携わったチン・シウトンを起用するという贅沢さにも拘わらずこうもグズグズの出来になっていること自体、ある意味で愛おしく思えますが、そー感じる人は少数派でしょうし、やっぱりあんまり表立ってお薦めは出来ません。ウーヴェ・ボル監督の駄目さを愛している人や、私のようにジェイソン・ステイサムを気に入っていて出演作を追っかけている人が観るぶんには構わないと思いますけど。
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