先週土曜日にプログラムが切り替わってますから、本来なら今日は新・午前十時の映画祭上映作品を観に行く日です。が、しかし今日はauとTOHOシネマズで実施している割引キャンペーンで、一般作品が900円で鑑賞できる。私の利用している割引よりもお安いので、こーいう日は大人しく流れに乗るに限ります。行きつけのうどん屋にも行きたい気分だったので、本日はTOHOシネマズ六本木ヒルズで鑑賞することに。
体力に余裕があれば、自転車で移動したかったところですが、まだ風邪からの回復が充分ではない気がしたので、大事を取って電車にて移動……降り始めるのは夕方くらい、という話ではありましたが、雨の予報も出ていたしね。
今年2度目のTOHOシネマズ六本木ヒルズにて鑑賞したのは、伝説的な名探偵の物語を現代に移植、主演ベネディクト・カンバーバッチのハマりっぷりもあって大人気となっているTVドラマの第4シリーズに先駆けて製作されたスペシャル版『SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁』(KADOKAWA配給)。
実はまだ、TVシリーズのほうは観てません……気軽に視聴できる媒体でやってないので。とはいえ前々から気になってましたし、本来のシリーズと異なり、原作と同じヴィクトリア朝の物語とした番外篇なので、ここから観るのもありかな、と思ってチャレンジしてみた次第。
……完全にTVシリーズの一環でわないか。
詳しくは書けませんが、ヴィクトリア朝のホームズたちが中心であっても、ちゃんとTVシリーズに繋がる物語になっているようです。制作側もそれを解っているからでしょう、シリーズの粗筋を冒頭に添えてくれたお陰で、だいたいの趣向は把握出来ましたけど、充分に楽しむためにはTVシリーズ、ひいてはコナン・ドイルの原作にも精通している必要があるように思います。
とはいえ、さすがに評価の高いシリーズらしく、単品のミステリとしてもなかなかの仕上がり。ボーッとしていると取り残されてしまう刺激的な会話によって紡がれるのは、怪奇要素もたっぷりの謎。ホームズにしちゃ解決に時間費やしすぎじゃない? という印象はあれど、謎そのものの趣向とリンクする描写のちりばめ方も巧みで、映像で楽しむ本格ミステリとして大変優秀。
本篇の前とあとにメイキングも併せて上映されるので、TVシリーズのファンなら間違いなく満足出来るでしょうし、このメイキングの存在もあって、私同様にシリーズ本篇を観るとっかかりが得られない人が初めて接する1篇として選んでもいいかも。
今週は通院をはじめ、色々と用件が重なっているので、映画感想の宿題消化はちょっと控えめにします。故に『忌まわしき花嫁』の詳しい感想は少し先になりますが、とりあえずミステリファンは観ておいて損はない、と申し上げておきます。
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