先週の仕切り直しの“真紅の丘”。

 先週15日、不測の事態により観られなかった作品を、今日こそ、とばかり観てきました――本当は今年の新作1本目にするつもりだったくらいですから、それだけ楽しみだったわけで、これを観逃すのはどーしても耐えられなかったのです。さすがにまだ続くでしょうけれど、多忙にかまけてタイミングを逸する前に観てくることにしました。

 前回は新宿で観ようとしましたが、本日は日比谷のTOHOシネマズシャンテです――日本橋と新宿を利用する頻度が高くなったせいですっかりご無沙汰となり、実に9ヶ月ぶりの訪問。映画道楽にハマった最初の頃にはお世話になってましたし、2018年のTOHOシネマズ日比谷のオープンと合わせて閉館になることが既に発表されているので、それまではなるべく機会を見つけて立ち寄らないとね。

 鑑賞したのは、ギレルモ・デル・トロ監督最新作、朽ちつつある屋敷を舞台に繰り広げられる恐怖と悲劇とを描いた幻想怪奇譚クリムゾン・ピーク』(東宝東和配給)

『デビルズ・バックボーン』、『パンズ・ラビリンス』に連なる、美しく哀しいホラー。事件として眺めるとすごくストレートなんですけど、見せ方が絶妙。この見せ方だからこそ、クライマックスの出来事がより悽愴な美しさを宿してます。イギリスのヴィクトリア朝時代を背景とした世界観を繊細に再現した映像はそれだけでも見応えがあり、本国ではあんまりヒットしなかったそうですが、非常にギレルモ・デル・トロ監督らしい名品で、たぶん怪奇ものの愛好家には記憶されるはず。

 余談ですが、シャンテではTOHOシネマズで唯一、売店今川焼きを扱っていて、今日はこれを楽しみにしてました。が、9ヶ月もご無沙汰しているあいだに、取扱が終了してました……まあ、味としては別に珍しくもなかったですから、仕方ないかもなあ。

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