何でこんな日にチケット押さえちゃったのか。

 天気予報を細かくチェックしてなかった私がいけないんです、もちろん。前日から急激に気温が下がり、夜半から降り始めた雨が雪に変わって、都内でも今年初めての積雪を記録。朝、出かける頃合いには既に雨に戻ってましたが、お陰で表面ぐちゅぐちゅで下が固い、といういちばん滑りやすい状態に。もちろんこの状態で自転車での移動など考えられませんし、電車経由でも屋根のないところを歩く時間は最小限にしたい。というわけで久しぶりに電車を乗り継ぎ、地下鉄の三越前駅からTOHOシネマズ日本橋に直行しました。……いまさらだけど、こういうとき便利だ、この映画館。実は駅からダイレクトで行ける映画館ってけっこう珍しいはず。六本木ヒルズも、駅から劇場までずーっと屋根の下を通っていくのは出来ないか、出来るとしてもたぶん覚えづらいし。

 それはともかく本日は新・午前十時の映画祭作品の鑑賞です。ジェームズ・スチュアートがジャズ界の伝説的人物に扮し、成功から死への軌跡と、それに寄り添い続けた妻との愛とを描いたグレン・ミラー物語』(ユニバーサル・ピクチャーズ初公開時配給)

 音楽家についての映画はいまでも数多作られていますが、本篇は古いだけあってドラマ作りが素直で、悪人や障害があまり出てこないのがやや不自然な印象ですが、馴染みの名曲を巧みに配し、夫婦の愛によって支えられた名音楽家成功への道のりを華麗に彩っている。戦争中に亡くなった(というより、消息を絶った)故に終盤は戦争が絡んできますが、最後までエピソードが陰性にならないのは、グレン・ミラーという音楽家の傾向とも合っている。終始ジャズが鳴り響いていることもあって、私にはとっても幸せな映画でした。ちなみに日本橋での次回作品はマイルス・デイヴィスがサントラを手懸けたことでも知られる『死刑台のエレベーター』。次も音楽が楽しみだ。

 鑑賞後、いつもなら昼食は神保町まで足を伸ばして摂るのですが、さすがに電車でそこまで行くのは面倒くさい。そこで、前々から気になっていた店に立ち寄ってみよう、と思ったのですが、日本橋界隈のビジネスマンに人気の店らしいので、昼食時にはとーぜん混雑している。あっちこっちうろつき回った結果、けっきょく自宅近くのよく行くラーメン屋で済ませたのでした。味に不安ないからねえ。

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