いつもは2ヶ月に一度のお楽しみ、しかし4月は非常事態宣言まっただ中につき中止を余儀なくされた爆笑問題withタイタンシネマライブ。今回もギリギリまで開催確定せず、また駄目か、と半ば諦めていたのですが、事務所所属の芸人すべてに検査を実施、客席も映画館のみならずライブ会場までひと席ずつ空ける、など対策を徹底的に講じるかたちでようやく実現。あまりにギリギリで、ライブ会場のチケットがついこのあいだ発売、映画館については当日券のみ、という展開になったため、昨晩は「買い忘れるなよ、買い忘れるなよ」と自分に言い聞かせ、日付が変わるとともに急いで確保したのでした。他の劇場までは確かめてませんが、私がいつも利用するTOHOシネマズ日比谷は、普段使うスクリーンの倍近くキャパがあるところを使い、客席の数は従来とそんなに変わらないようにした模様。いつもより大きいスクリーンで楽しめたのはちょっとだけ幸いでした。
何せギリギリに決まったから、というのもあるのでしょう、今回は冒頭から12組連続でタイタンメンバー、ゲストは実質レギュラーのBOOMERにまたしても東証のぜんじろう、そしてまさかのスペシャルゲストとしてコント赤信号、という特殊な布陣。コント赤信号の3人が勢揃いしたところを観るのは何年ぶりだいったい。
タイタンメンバーで個人的に面白かったのは、キュウとまんじゅう大帝国。キュウはここで観るのは久しぶりだったはずですが、テンポはちょっと緩めだけど妙に忘れがたい仕掛け。まんじゅう大帝国は最近じわじわと存在感を増していて、ネタ運びも安定してきました。ひたすらに勘違いしたまま進んでいく感じが好き。
BOOMERはいつも通り、ぜんじろうは……漫談で政治を扱うにはあまりにも浅はかすぎるのが気になってしまった。ていうか、時事ネタは爆笑問題と被る危険があるんだから少し考えようよ。
コント赤信号は、潔いほど往年のまんまのネタ運び。完全に営業の手口です。しかし、きちんとネタを練り込む若手が多いなかで、あそこまでただ堅く笑いを取りに来るのはいっそ新鮮ですらあった。そもそも、全員還暦を超えてるトリオがやるネタではない。
トリの爆笑問題はいつも通り時事ネタメイン。中身が新型コロナウイルス感染症と、あまにフレッシュすぎるアンジャッシュ渡部建の話に偏ってしまうのはどうしようもない。
ネタの披露が終わると、いつもなら全出演者が登壇してのトークに突入するのですが、むちろん全員出てきたら密集状態になってしまう。というわけで爆笑問題とコント赤信号のリーダー渡辺正行、そしてトークパート限定のゲストとして神田伯山を加えた4人が登場。
正直、このエンディングトークがいちばん面白かった。いまいちばん騒ぎになってる話にかこつけて、リーダーの昔の武勇談や、抜擢された番組がやたら早く終わった話を採り上げて、3人がかりでリーダーをからかいまくる。「だから出たくない、って言ったじゃん!」と袖にいると思しいタイタンの光代社長に抗議してましたが手遅れです。たっぷり笑わしてもらいました。
悪天候のため、回線トラブルが少し発生していたようですが、内容的にはほぼ滞りなく終了。
出来としてはびみょーなひともいましたが、やっぱりこのシネマライブは楽しい。次回もまたつつがなく開催されることを祈ります……。
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