先週土曜日は墓参りと配信鑑賞に費やしたので、最新の封切り作品をきょう鑑賞してきました。まだ様子見で当日販売のみの劇場が多いなか、TOHOシネマズが先駆けて先行販売を再開したので、きのうのうちにチケットは確保済み。午前中、生憎のとんよりとした空模様でしたが、電車にて移動……上野の映画館は徒歩か自転車にしたいんですが、さすがにちょっと足許が良くない。
鑑賞したのは、ベネディクト・カンバーバッチがトーマス・エジソンに扮し、アメリカで勃発した電気供給のシェア争いを描き出した『エジソンズ・ゲーム』(KADOKAWA配給)。
恐らくエピソードの圧縮や脚色はあるのでしょうが、当時の電気事業を巡る覇権争いが解りやすい内容。ただ惜しむらくは、うまく映画として手頃な尺にまとめようとするあまり、ダイジェスト感が強くなってしまっていること。豪華なキャストとセットを用いた再現VTRっぽさが滲んでしまってる。それ故に見やすいですし、メインキャストはカンバーバッチにマイケル・シャノンなどいい俳優ばかりなので、細かな感情表現などは見応えがあるんですが、その事業の偉大さ、影響の大きさの割に小さくまとまったように感じてしまうのが残念。とはいえ、美術も作り込んだ映像の質は高いので、スクリーンで観る価値はありました。
ちなみにこの作品、日本公開版は原題にはじめから“Director’s Cut”の文字が入っている。ということは、本国で当初公開されていたヴァージョンはもっと短かったのかも知れない――それはさすがにギチギチだっただろうな~。逆に、監督の意向で縮めたヴァージョンという可能性もありますが、どちらにしても匙加減が難しい題材だったのかも知れません。
きょうは初回が早い時間だったため、終了時間も早め。映画館の近所で食事すると少々早すぎなので、家に戻ってから昼食を摂りました。
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[…] 原題:“The Current War : Director’s Cut” / 監督:アルフォンソ・ゴメス=レホン / 脚本:マイケル・ミトニック / […]