若くてもドニー・イェンはドニー・イェン。[レンタルDVD鑑賞日記その707]

 今日は食べに行きたいお店を基準に映画を選んで観てくるつもりでした。しかし、よくよく予報を確認してみると、終日雨。しかもだいぶ荒れ模様になるらしい。このところバイクで出かけるのが普通になってますがこの陽気では無理、電車で出かけるのもこれでは億劫。ということで、大人しく自宅にて、月額レンタルで借りたDVDを鑑賞することに。
 ……まあ、それを抜きにしても、今日は朝から調子が悪くて、午前中は横になって過ごしてましたから、陽気のことがなくても出かけなかった可能性はある。体調不良自体も、気圧の影響かも知れませんが。

 ともあれ、よく眠ってスッキリした午後4時くらいから鑑賞したDVDは、ドニー・イェンもまだ若かりし1987年の作品、香港警察とインターポールの刑事が国際的犯罪組織と対決するアクション『ドニー・イェン ラスト・コンフリクト』(株式会社サンレックス/株式会社多智映像ソフト発売)
 もともとTVドラマだったものが、放送後20年以上経ってから、ドニー・イェン人気にあやかって日本でリリースされたものらしい。そういう経緯ゆえ、リマスターもなんもされてないのでしょう、まあ映像が軽いわ粗いわ。そのうえ序盤はひとが多すぎて誰が誰だか解りません。
 また、やっぱり香港映画が成熟する少し前の作品らしく、話の組み立てが雑です。あからさまな死亡フラグを疎かにしないのはいいとしても、そこまで持っていくのが長すぎるし、事態が深刻化してからの展開がどーにも乱暴。
 とりわけ何が引っかかるって、終盤の台詞です。ドニー・イェン演じるインターポールの刑事が、ある理由からひとりの男を捕らえることに躍起になるんですが、そのときの発言。あの男を捕らえるのが警察の仕事だ、と言ってるんですが、いや、証拠がなきゃ捕まえちゃダメでしょ。警察は誰でも彼でも逮捕していいわけじゃなくて、法に基づいて治安を守るのが使命なんですから。
 ただまあ、そういうのは良くも悪くも当時の香港アクションの魅力でもある。やたらと銃をぶっ放し周囲への影響顧みないのも、ある意味では楽しいですし、TVドラマとはいえしっかりアクション・シーンはこまめに鏤めてある。そして、キャリアの中ではごく最初期のはずなんですが、既にドニーはドニー・イェンです。出方が格好良く振る舞いはキザ、そしてアクション・シーンではひとり気を吐きまくってます。
 後年の質もボリュームもありませんが、それでもドニーはドニーだった、というのが確認出来たので私としては良し。

コメント

  1. […] 原題:“刑警本色” / 英題:“The Last Conflict” / 監督:レイモンド・リー /  […]

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