おとといの診察は色々ありました。
血圧の薬の影響にたまげて触れ忘れてましたが、一昨日の通院は色々ありました。お陰で、想像よりもだいぶ時間がかかってしまった。
診察のあとで、栄養相談というのを受けたのです。このクリニックは腎臓内科も兼ねており、腎臓病の治療を進めるうえで日々の食事には色々と配慮しなければいけないため、栄養士が在籍している。施設透析を受けている当時は、透析中に適当なタイミングで話をしていたのですが、在宅透析になったため、前回の相談から時間が経っている。そんなわけで、時感があれば話をしておきたい、と言われた。
ただ、在宅透析に切り替えたことで、食事での制限は大幅に軽減されている。もちろん、塩分や糖分、排出されないカリウムの数値など、気を配るべきところはありますが、在宅に切り替えてからの血液検査ではいっさい問題が出ていないので、食事面での問題はない。結果、食事周りの雑談めいた話になってしまいました。
そしてこの日はこれで終わらなかった。あともうひとつ、インフルエンザワクチンの接種が待っていた。
以前に通っていたクリニックでも、申請しておけばこの時期に接種してもらっていた。このクリニックでも同様で、通院のタイミングに合わせて用意してもらっていたのです。
今年は、メーカーの製造ラインが新型コロナウイルスワクチンの製造に多く割かれていた影響もあって、インフルエンザワクチンの供給量が足りない、という報道があったため、果たして接種してもらえるか、やや不安でしたが、このクリニックでは必要分確保出来ていたらしい。
それにしても、昔ならば、注射を受けるにはそれなりに覚悟を決めていたものですが、今回、刺されるところをまじまじと眺めてしまった――そりゃそうだ、この約3ヶ月、毎日に近いペースで自分の腕にもっと太い針を刺してるんだから、予防注射の細い針くらいで怖じ気づくはずがない。慣れって凄い。
そして最期にもうひとつあった。診察のあと、薬局に処方箋を持ち込んで薬を出してもらうのですが、ひとつだけ、指示された量が確保出来ない薬があるという。
これもけっきょくはコロナ禍によるもので、薬も材料不足や流通の混乱が原因となって、入荷が不安定になったものがあるらしい。幸い私は、ときどき多めに処方してもらい予備を確保しておくスタイルを取っていたので、多少は補える。それでも2日分ほど足りませんでしたが、次回の診察までに出来る空白は小さくなる。
幸い、翌日に薬局から、問題の薬が確保出来た、という連絡がありました。後日引き取りに行く予定です……しかし、来月もこんなギリギリの状態が続くのだろうか。
そんなこんなで、帰宅したのは見事に昼食時。ここまで手間取るとは予想してなかった……まあ、クリニックに通っていた当時は、適時行っていた検査を、この日にまとめて実施しなければいけないワケで、やはり基本、2時間くらいは確保する必要があるのでしょう。それでも、週3で通う寄りはよっぽど負担が少ない。ほんとーに楽です、在宅透析。
1日に、まとめて3枚届いたよ。
きのう、Amazon.co.jpにて予約していたCDがいちどに3枚、届きました。
最近はCDを買うことも減ってますが、それでも「この人の新譜は必ず買う!」と決めているアーティストが何人かいる。たまたま、本当にたまたま、そのうちふたりと、どーしても気になったCDの発売日が重なってしまったのです。なかなかの散財ですが、今月は他に大物はないし、やむを得ません。
せっかくなので、まとめてレビューします。
まずは、勝手に“日本語の師”と崇めているさだまさしの新譜『アオハル49.69』です。
ただし今回の新譜はちょっと特別で、新曲はなくすべてカバー。しかも、他のアーティストに提供した曲のセルフカバーではなく、1970年代前後のいわゆるフォークロックの名曲群のカバー。井上陽水と小椋佳の『白い一日』やオフコース『眠れぬ夜』、加山雄三『旅人よ』など、誰もが知る名曲を、オリジナルのイメージを損ねない程度のアレンジで歌っている。
しかし、そこはやっぱりさだまさし、編曲と演奏が近年のコンサートメンバーであることも手伝って、完全にさだまさし自信の世界になってます。初回限定版には全曲のカラオケもついていて、この時代の曲に親しんでいる者としては実に嬉しい作り。
続いては槇原敬之『宜候』です。
逮捕から約1年半、判決からも1年ちょっとでの復帰には批判もあるかも知れません。しかし個人的に、薬物依存がついては、いまの日本人の受け止め方、裁き方には納得できない部分がある。自身が売人、製造者として拡散したのではなく、使用者ということであれば、それはむしろ犠牲者としての側面が強い。薬物への異存につけこまれて、違法な取引に関与させられている、と捕らえるなら、必要なのは罰よりも、異存からの脱却を進めることでしょう。捕まえて保護観察にする、刑務所に入るとしても数ヶ月程度では、社会復帰を妨げてしまう。そして前科があるが故にもともとの職を追われれば、新たな生きがいを見つけられない限り、そのさきには再犯か、新たな犯罪への道筋がつくだけです。故に、著名人であるなしに関わらず、薬物絡みでの裁判や、判決への態度については慎重な考慮が必要だと思う。だからこそ、前と同じように音楽活動に復帰することは、個人的には大賛成なのです。
……とはいえ、槇原敬之については引っかかる点があるのも事実です。今回の逮捕では、所持は認められたものの使用はしていない、と判断された。彼が薬物を手許に残していたのは、何らかのしがらみか、自戒の意図があったのでは、と私は捉えている。
しかしそうだとしても、手許に置きっぱなしにしていたのは、ファンに対して不誠実だった、と想うのです。先の逮捕に哀しみ、復帰を待ち、受け入れてきたファンのことをまず考えていれば、彼は田と永存から脱却していたとしても、薬物を身近に残すべきではなかった。そこに彼の甘えが驕りがあったように思えてならないのです。
しかしまあ、それでも、前述したように私は、ある程度の反省が認められるならば早期に復帰すべきだった、というスタンスなので、発売即購入に抵抗はありませんでした。これほどの才能があるひとは、それを活かしていくべきなのです。
波乱の1年半を経たあとにしては、思いのほか曲想はすべて穏やか。歌詞には決してその影響は見えないけれども、全篇に自省のようなものを感じられます。個人的なベストは、ミュージックビデオも制作されたタイトル曲『宜候』。旅立つ者の期待や昂揚感、そしてひと匙の郷愁めいたものを滲ませた、本当にいい曲です。
お願いですから、もう二度とヤキモキさせないでいただきたい。
3枚目はにわかに毛色が変わります。今期のテレビアニメ『見える子ちゃん』、主人公の声優である雨宮天自身が歌うオープニング&エンディングを収録したもの。
もともと原作から読んでますが、正直あちらは、霊能力者が強く介入してくる5巻の展開があんまりしっくり来ず、この先も読み続けるかちょっと悩んでいるのですが、まだ所期のエピソードを扱っているアニメ版は展開的にまだ充分楽しめる。しかもアニメなりの脚色、再構成が非常にいい。原作では主人公は突然“見える”ようになるわけですが、アニメ版ではその前をホラーテイストたっぷりの演出でじっくり描くことで、コメディとしての性格をより際立たせている。原作第1巻にだけ設けられた仕掛けも、アニメ版はよりインパクトを強めていて好感が持てます。
何よりもお気に入りなのがオープニングとエンディング。きちんと本篇の内容に沿っていて、作りもインパクト大。透析の準備や後片付けのときにヘビーローテーションしているのも、このテーマ曲がお気に入りだから、という点が大きい。
だからこそ、テーマ曲の売上ぐらいには貢献してあげたい、という気持ちになって、すぐさま購入したわけです。フルヴァージョンもまたいい。3枚も買ったせいで、未だ『アオハル49.69』のカラオケ盤が聴けてないのに、これだけ既に3回聴いてます。
きょうの透析は1時間しかやってません。
ここ数日の胃痛の影響なのか、開始30分くらいから生理現象に襲われ、最終的に耐えきれなくり予定よりも1時間以上早く終了させてしまいました。在宅透析を始めて以来、もっとも短い。トレーニングのときから、体調不良や生理現象の場合は無理に続けず止めていい、と言われていたので、これは間違いではない。
……けどなんか悔しいし、申し訳ない。たとえ1時間で終わらせたとしても、消耗品の類は使い回しできないので、廃棄するしかないのですから。
明日は少し、じっくり時間をかけて透析をします……。
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