そろそろ今年最後の1本と、年明け最初の1本を何にするか考えはじめております。とりあえず今年最後の1本についてはほぼ固まったものの、来年の1本目は未だに迷っている。どーしよーかなー、と思いつつ昨晩、眺めた新聞に、今まで私が知らなかった、26日封切りの作品の広告が載っており、タイトルと粗筋を見ただけで急激に惹かれてしまった。
あまりにも琴線に来るものがあったので、これを年明け最初の1本にしようかとも思い、スケジュールを調べて悩んでいたのですが、朝になって、結局どーしても我慢できなくなって、初日に鑑賞することに決め、電車にて銀座へ。
久々の銀座テアトルシネマにて鑑賞した、2009年最後の封切り日鑑賞作品は、フランスの小説家フィリップ・クローデルが初めて監督した長篇映画、ある女性が犯した罪と、彼女が償いのあとで手にする癒しとを、穏やかに描いた作品『ずっとあなたを愛してる』(LONGRIDE・配給)。
これがまあ、本当にいい作品でした。基本的に日常を描いているだけなのに、謎が少しずつ掘り下げられていくような構成の巧みさ、象徴や伏線の入り乱れる描写の確かさ。それらが結実する、静かなラストシーンのもたらす余韻は極上です。本当に昨日までろくに情報も得ていなかった作品なので、余計に感激してしまいました。
鑑賞後は近くでてきとーに昼食を摂ってから帰宅。軽く昼寝をして、ちゃっちゃと感想を書き上げたら作業に戻ろう……と思っていたら、何故か昼寝をしても眠気がまったく抜けず、感想執筆にえらい手間取ってしまいました。故にこの記事もやたら書き急いでいるわけで。
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