フランス映画祭のホラーナイトにて鑑賞したのですが、5作品連動キャンペーンのキーワードを確認したかったこともあって、レンタルで再鑑賞。……キーワード自体は考える必要もないような代物だったが。
改めて観るとものすごーい低予算で製作されているのが察せられるんですが、感染から完全にゾンビ化するまで異様に時間がかかる、という一点だけであそこまでドラマを盛り上げているのはやっぱり立派。そしてフランス映画はゾンビであってもよそより美しく撮ってしまう、という事実を再確認しました。終盤がちょっと凡庸だったりと問題も多いのですが、フランスならではのゾンビ映画として見応えがあります。
ただ、再鑑賞だからと思って漫然と眺めていたせいなのかも知れませんが、邦題の意味がどーしても解りません。それに、公式サイトなどに記載されている粗筋のある部分って、結末に苦い余韻を添えるための要素であり、あんな風に正面に出していいものじゃないと思うんですが。個人的には、これからご覧になる方は、角川映画の公式サイトに目を通さずにすぐ本篇にかかったほうがいいと思います。
パルミエ王国の一大事、という手紙に驚いて勢揃いで訪問してみたら実はミルクが寂しがっていただけだった、という第7話、メルポが届けた謎のメッセージの差出人を捜す第8話、おやつのケーキが忽然と消えた事件の謎を名探偵こまちが追う? 第9話、の3篇。
前シリーズで土台を築いてあるせいか、かなり早い段階で日常話に推移した印象。しかしこの3話は観ていて妙に愉しかった。
特に第9話は、個人的にものすごーく好きです。名探偵こまち、と言いつつ謎解きはぜんぜんロジカルじゃないし(お前本当は推理小説読んだことないだろ、というぐらいに)、やってることも諸々酷いんですが、そのいちいちが非常に愉しい。珍しく変身前で本気の怒りを見せている5人とか、狭いところで見栄を切る可笑しさを描いたりとか、見所に欠きません。
そして前シリーズで愛されて、敵キャラでは唯一持ち越しとなったブンビーさんがやたら気の毒で、それ故に短い登場でやたら目立っていた回でもありました。なんか、こいつだけはプリキュアの面々に受け入れられてる気がするんだが勘違いか?
何にしてもこの巻は観ていて非常に気分がいいので、BGV代わりとはいえ1日に2回も鑑賞してしまいました。
コメント