一昨日、本当は『ミーシャ/ホロコーストと白い狼』のあとにもう1本鑑賞するつもりでいました。買い物をしておきたかったのと、体調も若干思わしくなかったので取り止めたわけです。
その観るつもりだった作品が今日いっぱいで終了――するのではなく、TOHOシネマズみゆき座から愛すべき場末・銀座シネパトスに移り、シネマイレージのポイントがつかなくなってしまうので、現在とりあえずシネマイレージの蓄積に血道を上げている私としては今日中に押さえておきたい。一昨日とほとんど同じくらいの時間帯に出発。
お目当ての作品は、『フィクサー』のトニー・ギルロイ監督第2作、企業間の諜報合戦をお洒落に、しかし皮肉混じりに描き出した『デュプリシティ 〜スパイは、スパイに嘘をつく〜』(東宝東和・配給)。今年二度目のクライヴ・オーウェンと、ジュリア・ロバーツの共演です。
前作ほどの重々しさはないし、同じトニー・ギルロイが脚本スタッフに名前を連ねる『消されたヘッドライン』ほど切れ味は鋭くない。中盤、焦点が曖昧なのでいまいちのりづらいのもマイナス。でも、やっぱり練り込まれた脚本とニヤリとするようなユーモアを含んだ台詞にアイディア、全体に漂う洒落た雰囲気など、妙な魅力に満ちあふれた作品であるのは確かです。観ておいて良かった。
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