小此木家に立ちこめた霧の中を徘徊する黒い影。電脳の体を異空間に連れ去られた京子は目覚めない。外部に連絡を取ることも出来ず、優子とフミエは家に居ながら孤立してしまった。フミエは眼鏡を外してしまえばいい、と言うが、イリーガルに触れられた優子は既に取り返しのつかない領域にいた……
これまでに張り巡らせていた伏線が一気に、スペクタクルとして炸裂する充実したエピソードになってます。まさか京子のアレがこーいう形で役に立つとは、とかデンスケって飾りじゃなかったんだ、とか、ふんだんなモチーフの背後に隠れていた意図が急速に活きてくる。本当に脱帽もののカタルシスでした。
でも話は終わらない。たぶんこれからやっと、電脳の外にいるハラケンと、どうにか電脳世界にいる兄を連れ戻したい勇子とが介入してくるのでしょう。どう締めくくるのやら。
コメント