今年に入ってふたつめの試写会です。今度はふたりひと組当選なので、毎度道連れにしている某氏を呼び出して、夕方に新宿にあります東京厚生年金会館へ。およそ5年振りの訪問ですが、JR新宿駅から妙に離れていて、移動に戸惑います……まあ、場所はちゃんと把握しているからいいんだが。
作品は、近年すっかり重鎮の風格を醸し出しているクリント・イーストウッド監督最新作、1995年南アフリカで開催されたラグビー・ワールドカップの背景で繰り広げられたドラマを、モーガン・フリーマン&マット・デイモン主演で映画化した『インビクタス/負けざる者たち』(Warner Bros.・配給)。
イーストウッドの作品というだけでもう絶対的な信頼に値する、と私はすっかり信じ切ってますが、それでも実物の完成度を前にするとただただ恐れ入ります。決して派手に事件を描くわけでもなく、過剰に汗と涙にクローズアップするでもなく、オーソドックスなドラマを絶妙の匙加減と貫禄の演出で表現し、最後に清々しい感動をもたらしてくれる、横綱相撲と呼ぶに相応しい1本でした。依然としてクリント・イーストウッド映画にほぼハズレなし。
……そういえば、帰り際に初めて気づいたのですが、東京厚生年金会館って3月末で閉館するのね。調べてみると近々入札が行われ、民間に売却される可能性が大きいようですが、ちょっと吃驚。
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