乃莉となずな、という新1年生を迎え、ひだまり荘では恒例の歓迎会が催された。当人たちは普通、と言うが、やっぱり客観的に奇矯に見えるゆのたちの言動に、新米ふたりはちょっと戸惑う。だが、実は新の驚きは翌朝、思わぬところからもたらされるのであった……
Aパートは前回からそのまま受け継ぐ形で、ゆのたちも経験した歓迎会のエピソード。乃莉となずなの基本設定が披瀝されるので、変にいじるよりはいいでしょう。しかし原作でもちょっとした驚きだった、なずなの背景については、実は前回、登場の時点で伏線が張ってあるのです*1。これは原作でも同様だったので、ちゃんと設定を考えた上で話を作ってあったのでしょう。
そしてBパートは、Aパートでの思い出話を受けるかたちで、前年夏のエピソードへ。新人の設定を固めたところですぐさま本来の時系列入れ替え構造に戻すあたりが素敵。しかも個人的に好きだった美容店の話。美容師さんのキャラクターもいいのですが、普段とは違うゆのと宮子の一面を、非常に克明に描いているのがいい。バッテンを外されて髪を洗われているゆのの表情が妙に新鮮だったり、トリートメントしただけでサラサラヘアの美少女になってしまう宮子とかが愉しくてたまりません。
映像表現のほうは、もうすっかり安定。『さよなら絶望先生』のようなブレがありません。前回のような極端なクローズアップとかがなくなって省力化してますが、その辺も予想の範疇なので問題なし。
驚いたのはエンディングです。2回目にしてバックが違う。ああこれはあれだろうか、もしかしてBパートが過去の話だったときはこのヴァージョン? と思っていると、どうも次回もAパートは新学年、Bパートは思い出話、という構成らしい。すると、今期はこのやり方で統一して、最後に変化をつけてくるのかも……などとまた新しい想像をしてみたり。
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