旅行以降疲れてあんまり活動的でなくなってましたが、さすがに観たいものが溜まってきたので、この週末はお出かけすることに。観たいものが多すぎるがゆえに、絞り込むのもなかなか大変です。
そんなわけで朝から訪れたのはTOHOシネマズ上野。チケットを取った作品がやたらと朝早く、いつもなら歩きで行くところですが、ボヤボヤしているあいだにギリギリになってしまったので、慌てて自転車で出かけたところ、途中から雨が降ってきていや~な気分に。とりあえず、あとのことは終わってから考えることにして、そのまんま劇場そばの駐輪場に駆け込みました。
本日鑑賞したのは、講談社青い鳥文庫で20巻を重ね、テレビアニメにもなった人気シリーズを、『茄子 アンダルシアの夏』の高坂希太郎監督が劇場作品として制作した『若おかみは小学生!』(GAGA配給)。
原作はおろかテレビアニメ版もまったく観たことがないのにこれを選んだのは、前々から高坂希太郎監督作品が観てみたかったのと、バナナマン設楽統が声優として参加してる、という情報を直前で拾ってしまったから。後者がなかったら、たぶん「時間があったら観るー」程度でした。
だから、思いのほかいい映画で、すごく得した気分です。安易な設定のように見えて、ちゃんと旅館の女将という仕事に対する理解と敬意があり、しかもドラマの組み立てが絶妙。原作から幾つかのエピソードを抽出し、ヒロイン・おっこ自身の経験や成長と巧みに重ね合わせていて、終盤の描写がひたすらに感動的。ジブリでの経験も豊富な監督らしく、隅々まで神経の行き渡った絵も見応えがある。ほとんど予備知識も仕入れずに鑑賞したんですが、はっきり言って、予備知識要りません。原作もテレビアニメ版も知らないまんまで何の問題もない。単独で、子供でも大人でも楽しめる良質のアニメになってます。
開始時間が早い上に尺も短めなので、11時には劇場を出られてしまう。少しその辺でも見て回ろうかしら、ときのうまでは思っていましたが、いったん上がった雨がいつふたたび降り出すか解らないので、さっさと帰宅。
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