本日の映画鑑賞は、1年振りのキネカ大森です。2014年より恒例となっている、KING RECORDSのホラー専門レーベル厳選の名作と本邦の新作を一挙上映する企画が今年もここで開催されていて、お目当ての作品もあったため初日から馳せ参じた次第。
大森界隈は比較的駐めやすいバイク駐輪場が幾つかありそうなので、陽気が良ければバイクで出かけるつもりでいましたが――良すぎたので電車にしました。なにせここまでのルートは未開拓なので、炎天下にバイクで出かけようもんなら、迷って遅刻だけならまだしも、行き倒れかねません。
鑑賞したのは、昨年復活を果たしたアイツらの新たな冒険を前後編で追った1本目、『怪談新耳袋Gメン冒険編 前編』(Brownie配給)。今年はちよっとでも宣伝に貢献してあげたくて、そのために宿題になっていた前作の感想を昨日急遽アップしたのだったり。
ただ、率直に言って、初回の上映はちょっと問題が多すぎた。冒頭からどうも映像の状態が悪くて、気になっていたら、10分ほどのところで場内が明るくなり、佐藤周監督と山口幸彦プロデューサーが登場、状態が悪いので、別途持ち込んだ素材で上映をやり直す由。お二人が雑談で場を繋いだあとで上映は再開して、そのまんま最後まで完走しましたが、たぶんあれは改善していない。幸か不幸か、前編ではそんなに映像の鮮明さを気にする箇所が少なかったので、楽しむ上で問題はなかったんですが、足を運んだ者としてはちょっと残念。
前作よりもテイストがやや旧作に戻った感はありますが、それでも怖さや怪異を貪欲に求める姿勢は通しているし、何より観ていて楽しい。今回はゲストも呼ばず、メインカメラは撮影に徹して、ほぼ5人だけで各所を巡るスタイルですが、5人それぞれに見せ場があり、キャラクター主体のドキュメンタリーとして普通に成立している。やっぱり田野辺キャップの身体がますます心配になる内容でしたが、そこそこの成果は得られているし、後編へのフリもうまいので、続きに期待したい。東京では来週からの上映です。
上映終了後はキャスト……と言えばいいのかスタッフと言えばいいのか、とにかく関係者による舞台挨拶。既に登場済の佐藤監督と山口プロデューサーに、後藤剛ラインプロデューサー、ゲストから正式メンバーになった西村喜廣氏に、前編には出てないけど後編で活躍するらしい風間ゆう(字を確認してなかった)氏。そして気懸かりだった別冊映画秘宝の田野辺尚人キャップは、車椅子での登場でした。
トークは主に、予算も時間も限られているなかでの撮影の裏話や、後編の内容についての思わせぶりな話題などで展開。その一方で、昨年はこの劇場で結婚を発表した佐藤監督が、僅か1年で家庭内別居状態だということを白状させられてたり。「来年ここで離婚を発表したらいいんじゃない?」と無責任に煽られてごまかしてましたが、積極的に否定してなかったように見えたんですが。劇中の描写も併せると、色々と考えてしまう話ではあった。
あっちこっちに話題が飛びつつもけっこう色々な話が聞けた、和気あいあいとした舞台挨拶が終わると、昨年同様にホールでキャストとの撮影が代わる代わる行われるのでした。その合間合間に西村氏が「アンケートに“Gメン”って書いてねー」と繰り返し訴えていらっしゃったので、私もちゃんと記入して投函してきました。
ほんとーは上映の状態についてもうちょっとツッコんだほうがいいんでしょうけど、イベントとしては楽しかったので、まあこういうのもたまにはいいでしょう。でも、来週以降に後編を観に来るときには、これが繰り返されないことを願います。
時間は昼食時、出来たら大森駅付近で食べようかとも思ってたんですが、キネカ大森が入っている西友5階の同じフロアにあるレストラン街ではいまいちピンと来ず、炎天下で店を探すのも億劫で、けっきょく自宅最寄りの駅まで戻って、行きつけのラーメン店で済ませたのでした。
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