レンタルDVD鑑賞日記その587。

呪われた心霊動画 XXX(トリプルエックス)10 [DVD]

呪われた心霊動画 XXX(トリプルエックス)10 [DVD]

 昨年12月リリース、大台突入の『呪われた心霊動画XXX10』です。こないだ、うっかり飛ばしてしまったのに気づいたので、月額レンタルのリストのトップに突っ込んで、早めに出荷してもらいました。自主映画サークルが撮影した不気味な動画“X”、借りた本に挟まれた異様な手紙を撮影していた女子高生の体験“そこから見る景”、高二の頃から交流のなかった友人から突如届いた奇妙なメッセージ“七不思議の欠番”など5篇を収録。

 amazonでのレビューがこの巻だけやたらと低評価なので、若干身構えて鑑賞したのですが、そこまで詰まらなくはない。ドキュメンタリー部分での工夫が認められるので、映像作品としては楽しめる。

 ただ、現象とその前後における関係者の言動がいまいちリンクしなかったり、ずいぶんとぶち上げたわりに記録された現象がいまひとつだったり、もう少し踏み込むべきでは? という箇所が多いのも事実。とりわけ、大トリのエピソードは、さんざん仄めかしたわりに、直前のドキュメンタリーできちんと検証も解釈もしていないので、ただ“不気味”というだけ。怖さを演出したいなら、せめて先に解釈や検証を挟んで、その意図や背景を垣間見せるくらいしないと、この場合はダメ。

“X”や“そこから見る景”で仄めかした、登場人物の心の闇、みたいな部分を覗かせるくだりはいい感じに怖気を誘うんですが、全般にその置き方が唐突だったり強引だったりするのが問題。目の付けどころはいいのに印象が悪いのは、たぶんそういうところが原因だと思う。

 これはもしや、と思ってテロップを見たら……やっぱり某氏の名前があった。この辺のジャンルでやたらと名前を見るようになったんですが、正直そんなに腕はよくないぞ?

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