いよいよ最終日です。今日も本題は夕方からですので、日中は時間がある。作業もするとして、それだけで終わらせるのは詰まらないので、ちょっとだけ観光しておきたい。
そこで考えたのは、昨晩の『松江ゴーストツアー』で訪れた寺院を普通にお詣りする、というもの。よくよく地図を確認すると、一連の寺院は私が確保した宿から徒歩でも行ける距離のところばかりだったのです。
距離的には、ツアーでは最後を飾った大雄寺がいちばん近かったので、きのうとは逆の順で巡ることにしました。
こうして巡ってみて思うのは、これらの寺院が点在するエリアが、観光的には穴場らしい、ということ。午前中ということを抜きにしても、どこも人気がない。いずれも住宅街のど真ん中で、月照寺以外は観光バスが近くを通らない、という事情もあるのでしょうが、なんだかもったいない。
また、最初に訪れた大雄寺のかたと少しお話させていただいたところ、松江の人々はほとんどが法事を寺で行うため、土日は観光を抜きにしても多忙なんだそうです。幸い今日は、檀家のほうで予定に変更があったとかで、大雄寺の方はゆっくりと対応してくださいましたが、清光院のかたは来客があるとかでとても急がれてました。それでも御朱印を丁寧にしたためてくださいましたのがありがたくも申し訳なかった。
最後に訪ねた月照寺は先の2箇所と異なり、藩主・松平家歴代の御廟があるだけ、完全に観光地化しているので、その辺の気遣いは無用でした。ただし、最近初代の山門が壊れたり、5代目の御廟が倒木で塞がれていたり、ついでに今朝方ちょっとだけ降った雨で足許が悪かったり、とコンディションはいまひとつでしたが。観光地化はされているものの、ちょうど人のいない時間だったようで、誰もいないなか、立入不能の5代目の御廟を覗き、すべての御廟に手を合わせてきました……そのために、出かけるときの想定よりも1時間近く余計に時間を費やしてしまいましたが、しかし趣はあった。
最後、月照寺の方から御朱印を受け取る際に少しお話をさせていただいたのですが、どうやら『松江ゴーストツアー』は時期によって演出を変えているらしい。係の方は当然ながらその“演出”の準備はご存じだったものの、ツアー自体に参加したことはなく詳細はご存じでないそうなので、思わず猛烈にプッシュしてしまいました。旅行者が地元の方にツアーをお薦めする、これもまた逆だ。
食事についても、適当に買って帰るつもりでいたものの、もはや探している時間もなく、スマホの地図で見つけた蕎麦屋に急遽立ち寄って済ませました。ただ、特に期待もなく選んだのが良かったのか、これが大ヒットでした。メインの蕎麦も、鴨肉をつけたつゆも、添えられた副菜もとても美味しい。今年はもう無理ですが、また次の機会には再訪してみたい。
予定より遅れて宿に戻り、ちょこっと作業をして仮眠を取りました。そしてそのあと、この旅の最後のメインイベント、怪し会八雲2017、ですが、そちらは明日、帰宅後に記したいと思います――ちょっと飲みすぎて、文章がおぼつかないので。
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