『SPY/スパイ』TOWER RECORDS ONLINE購入者限定特別上映会at20世紀フォックス試写室。

 私にとってこの夏は先週で一段落した感があるのですが、これもまた楽しみでした。夕方、ちょっと早めに出かけて秋葉原にて用足しをしたあと、地下鉄で六本木に移動。本日の訪問先は20世紀フォックスの試写室です。6年ほど前に『ナイト&デイ』でいちどだけ訪れただけですが、その後も年中近くを通っているので迷いようがありません。

 というわけで本日観てきたのは、折しも最新作『ゴーストバスターズ』が公開中のポール・フェイグ監督作品、CIAでエージェントのサポートを務めていた女性が、ひょんなことから自ら現場に赴くことになり、テロ組織と無茶苦茶な戦いを繰り広げるアクション・コメディ『SPY/スパイ』(20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン映像ソフト発売)

 残念ながら劇場未公開のままとなってしまった作品ですが、このイベントはTOWER RECORDS ONLINEでの購入者先着30名が参加出来るものなので、当然ながら来場者はみんな映像ソフトを持っている。それ故に、上映前に発売元のかたが挨拶で「既にご覧になっていると思いますが……」と仰言ってましたが、私ゃ観てません。だって、ジェイソン・ステイサム出演作は、それが可能な限りはスクリーンで最初に観る、と決めているから。ぶっちゃけ、このために懐事情の悪いなか、意地で購入したのだ!

 しかしこの作品、噂通り、ステイサムさんぜんっぜん活躍しません。いや、ある意味で活躍はしてるんですが、およそ従来の作品とは違う立ち位置です。しかしそれをきちんと受け入れてしまうあたりが堂々たるもので、ファンが不満を抱くことはたぶんありません。

 何より、ステイサムを抜きにしても、純粋に面白いエンタテインメントに仕上がってます。とことんスパイ映画らしい要素をちりばめながらも、絶妙にスカしてくる設定に登場人物も観ている側も振り回される。ユーモアもふんだんですし、そうした趣向の数々が物語の意外性にも繋がっていることが巧い。新作『ゴーストバスターズ』でも存在感を発揮するメリッサ・マッカーシーの見事な“主人公”っぷりにも惚れ惚れしますが、ある意味でステイサム以上に活躍してない、それ故にいい味を出しているジュード・ロウも絶品。ほんとに、日本で未公開に終わったのが勿体ない佳作だと思います。いまからでも遅くないから、せめてステイサムびいきのユナイテッド・シネマ豊洲ぐらいは本篇をスクリーンでかけてくれんだろうか。ソフト持ってても観に行くぞ私は。

 ちなみに、昨日に続いて本日も雨の予報、それもかなり強く降る、と言われていたので、移動はすべて電車、折りたたみではなくおろしたての普通の傘を持って出かけたのですが……傘を差したのは帰途、最寄り駅を降りたあとの数分だけでした。むしろ随所で青空が拝めたほどだったんですが、いったいどういうことだ。ついているのかついていないのかどっちなのだ。

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