クリント・イーストウッド作品コンプリート、年代順に辿って、どうにかここに至ったので、購入してあったのを再鑑賞しました。映画感想書きの傍ら、ですが。
……やっぱりこれは傑作。イーストウッドがずっと演じてきたキャラクター、世界観の延長上にあって、しかし娯楽性も文学性も備わっている。“人を殺す”という行為の重みに、非常に自覚的になっていることも大きなポイントです。
先日、『ジャンゴ 繋がれざる者』を観て、黒人の扱いというのが気になっていたんですが、そもそもこの話はさほど人種には拘泥していないのね。人種よりは職業、立ち位置のほうが問題になっているから、モーガン・フリーマンの役柄も人種よりは主人公の相棒である、ということに力点が置かれている。『ジャンゴ』のような革新的なレベルには至っていませんが、やっぱりこれも描き方、匙加減は見事。
というわけで、次は『ザ・シークレット・サービス』です。いつ借りるか解りませんけど。
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