TOHOシネマズのシネマイレージカード、だいぶシネマイレージが貯まっていました。そろそろフリーパスを発行したい、と思いつつも、多忙だったり観たい作品が少なそうだったり、なかなか踏ん切りがつかず、前回利用してから1年3ヶ月も経ってしまいました。今月、色々な事情もあって、利用しておいたほうがよさそうだ、と考え、朝からTOHOシネマズ六本木ヒルズに赴いて発行して参りました。
カードが出来るまでのあいだに、権利を用いて初めて鑑賞したのは、ロシアの文豪レフ・トルストイの名作を、『プライドと偏見』『つぐない』のジョー・ライト監督&キーラ・ナイトレイにて、意表をつく演出で映画化した『アンナ・カレーニナ』(GAGA配給)。
原作自体未読なので、豊潤なドラマにも圧倒されたのですが、しかしやっぱり度胆を抜かれるのは、特異すぎる演出です。劇場で行われる大掛かりな芝居をそのまま撮影しているかのような、しかし決して一発撮りでは実現できない手法で、運命に翻弄されるひとびとの姿を、箱庭めいたかたちで描き出している。このあまりに冒険的な趣向だけで私は大満足でした。……個人的には、『レ・ミゼラブル』はこの監督に任せるべきだったんじゃねーかな、と思ってるんですが。
鑑賞後、完成したフリーパスのカードを引き取り、今日はまっすぐ帰宅。作りはしたものの、来月もいまひとつ予定が読めないので、果たして何本観られるやら。最低10本は行きたいところですが、はてさて。
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