おかえり、ホアキン。

 まあ相変わらずいっぱいいっぱいの毎日ですが、それでも何とか映画館詣では続けております。今日も、私にとっては必見の作品が封切りとなるため、諸々の事情で悩みながらも、結局はお出かけ。

 向かったのは、TOHOシネマズシャンテ。注目作なので、平日の午前中ながらそこそこの人の入りです。作品は、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のポール・トーマス・アンダーソン監督最新作、新興宗教の“教祖”と、彼に魅せられた男の関係を描き、アカデミー賞ノミネートをはじめ、各賞で絶賛されたザ・マスター』(PHANTOM FILM配給)

 ホアキン・フェニックスがあの問題作『容疑者、ホアキン・フェニックス』撮影のために生じたブランクから復帰して最初の作品だから、という理由でも愉しみにしてましたが、ドラマとしても圧巻。込み入ったストーリーといったものは構築していませんが、緻密で奥行きのある表現、渾身と呼ぶほかないホアキンフィリップ・シーモア・ホフマンの演技が、呑みこまれそうな作品世界を生み出している。私はこの作品の人間関係に、アメリカ社会の象徴を見ましたが、たぶんいくらでも読み解き方はある。……正直なところ、疲れの溜まりがちないまの状態で見るには負担が大きかった気はしますが、でも堪能。何にせよ、業界でだいぶ不興を買ってしまったホアキンの復帰作としては上々ではないでしょうか。

 午前中の鑑賞でしたので、当日中に感想をアップ出来るだろう、と楽観視していたら、21時半からニコニコ生放送で行われた『新耳袋殴り込み!』の旧作無料放送および殴り込み生中継に熱中してしまい、仕上げるところまで辿り着きませんでした……まあ、明日は更新するタイミングがあるかどうかも微妙だったので、朝のうちに更新するネタが用意できたのは幸い、と言えるかも。

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