……に行って参りました。特撮映画にとりたてて愛着がないので、来る気もなかったのですが、関西からいらしていた方と今日お逢いすることになっていて、行ってみたい、と仰言ったので、せっかくだから、と同行した次第。
待ち合わせ場所までは自転車で赴き、落ち合ったあとは電車で移動したのですが、会場である東京都現代美術館は、最寄り駅からの距離がやたら遠い。案内がきちんと用意されていたので迷いはしなかったものの、ふだんそんなに歩かない(漕いでばっかり)私にはけっこうきつかった。しかも、会期末最後の三連休ということもあってか、わりと早い時間帯だったのに人出が著しく、チケット購入までに30分、そして入場までに60分と、単独なら諦めて引き返していたぐらいの状況。同行者がいても去りかねない有様ですが、しかしここまで来て他に訪ねるところも思いつかなかったので、大人しく列に着きました。
展示内容をごく大まかに説明すれば、日本の特撮映画の歴史や技術を、豊富な資料で再現したものです……と簡単に言いますが、この物量と緻密さは、関心がさほどなくても驚嘆に値する。あんなに人が沢山いなければ、そして風邪気味で到着時点にしてかなり消耗していなければ、もっとじっくり眺めていたと思います。歴史もさることながら、特撮の手法を実物で再現し、更に『風の谷のナウシカ』に登場した巨神兵をモチーフとした短篇特撮映画『巨神兵東京に現わる』を撮り下ろし、本篇の上映と、そこに使われた技術を展示することで解りやすくその職人芸を説明しているのが巧みです。
基本的に展示は撮影不可ですが、唯一、地下に設けられたミニチュアセットだけは撮影が可能でした。中に入って巨神兵気分を味わい記念撮影、というのも出来るわけですが、そこでもまた30分の待ち時間を要したので、外から撮影するだけにして離脱しました。
出た時点でもう昼食時を過ぎていたので、どこかめぼしいところで食事を、と思いましたが、特撮博物館があの人出ですから、駅までの道のりにある店はだいたい盛況になっている。けっきょく、待ち合わせをした駅まで戻って食事をすることに。そして、この時点で私はもうだいぶグロッキーになっていたので、ご一緒した方とお別れして帰宅……内容的には充実していましたけど、風邪も未だ厳しく、体力的には消耗した1日でした。まあ、風邪気味で出かけたにしてはかなり元気なほうなんですが。
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