きのう訪れたばかりですが、スケジュールの都合により本日も神保町シアターへ。やや早めの上映時刻につき、昨日のように近くで長時間過ごすことなく、ちょっとだけ余裕を残す程度で現地入りしました。
今日の作品は、山中恒のジュヴナイルを大林宣彦監督が尾道を舞台に映画化した『転校生』(松竹配給)。
これも『異人たちとの夏』同様にいちど観ている……はず、なんですが、あると記憶していたはずのシーンがなかったあたり、テレビ版と混同しているのかも。しかし、小林聡美は凄い、という記憶は間違っていなかった。心が入れ替わったあとの仕草が、遠目には男の子そのものに見える演技力は驚異的です。男女が入れ替わった場合の変化、心理をつぶさに捉えたシーンの数々や、セピアからカラーへ、そしてセピアへと戻る色調の工夫も見事。大林監督自身が撮った最近のリメイク版には不満があるのですが、こっちは納得の名作。一美の友達の人物像など、けっこー無駄遣いという気はするんですが。
『80年代ノスタルジア』、とりあえず、あと2本は観る予定です――スタンプカードがあとひとつ貯まれば1本無料で鑑賞出来ますし。
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