『絶対可憐チルドレン』26th sense.「予知改変?未来は踊る!」

 予知に従って救出活動を行っていたザ・チルドレンたちだったが、手違いで事故を起こしてしまう。どれほど努力しても予知には防ぎきれない部分がある、という指摘に反感を抱く皆本だが、局長はそんな彼とザ・チルドレンを沖縄のとある島へと導く。そこには、B.A.B.E.L.最強の予知能力者――イルカの伊009号がいた。

 原作で重要なキーとなっているエピソードがようやく登場。しかしそこに導くまでの話運びがどうにもぎこちない。ギャグは上滑りしているし呼吸は拙いし、沖縄への話の流れがちょっと強引で雑。尺の問題もあるのでしょうがもー少し工夫が欲しかったところです。原作の、相手がイルカだからこその毒も残して欲しかった。

 ただ、予知とそれへの態度、という原作でも未だに描かれている問題への布石はそこそこ整っていたので、まあ良し。このあたりから本格的に、兵部の率いるPANDORAとノーマルの原理主義者“普通の人々”、そして両者の共存を第一義に掲げるB.A.B.E.L.という三つ巴の戦いと、その先に待ち受けている予知への抵抗、という複雑だけど奥行きのある、原作本来の流れに向かっていきそうなので、色々と楽しみです。そのうえで、アニメが当初打ち出していたような低年齢層へのアプローチも損なわなければ、もう少し独自の世界観が確立できるかも。まだ半年あるはずなので、とりあえず様子見。

 そしてEDはようやく完成型に辿り着いた模様。異様な省略状態に愕然としてましたが、なんかやっと動きと華やかさが出ました。これで一安心……かと思いきや、以下次回に続く。

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