皆本のマンションにザ・チルドレンの三人が身を寄せる生活にもだいぶ馴染んだところへ、兵部京介が突如皆本の前に姿を現す。三人との共同生活を懸念する兵部に対し、皆本は子供相手に問題など、と突っぱねるが、去り際に兵部はちょっとした細工を施していく。その晩、寝ぼけて皆本の寝室に入ってきた薫を見て、皆本は愕然とする――何と、三人娘が一気に成長していたのだ。兵部の催眠の効果だ、と察したものの、成熟した三人の姿に皆本は圧倒され……
超能力系統の話ではお約束の、いきなり大人になっちゃったシチュエーション。但し本篇は視点が基本的に皆本のほうにあるので、普通この時間帯に放映されている作品と比べると特徴的になっている、と言えるかも。
もう少し状況に工夫が欲しかったところですが、ある程度約束を押さえつつ、演出に充分な勢いをつけているので、なかなかに楽しい。さりげなく、というほど遠慮のない感じでハヤテがいたお遊びとか、異常なくらいムキになる皆本とかの表現は良し。
ただ、締め括りの事件でまだあの格好のままだったのは如何なものか。かなり極端なキャラばかりとは言えいちおう女の子なんですから、意味もなくあの格好のまんま仕事には出ないだろう。そういうところから多少なりとも羞じらいとか愛らしさを表現する工夫は欲しかった。
しかしそれでも、他のエピソードより出来はいい。……そしてそう思うとたいてい、シリーズ構成と別の人だったりする。それってどーよ。
コメント