無事に早起きできたので、普段ならようやく頭が覚醒するぐらいの時間帯には、既に映画館に到着しておりました。
すっかり閑散としたビジネス街を抜けて訪れたのは銀座テアトルシネマ。震災でスクリーンが損傷し一時休館となり、仕切り直しで上映された『黒蜥蜴』を観て以来なので、実に8ヶ月ぶりです。けっこう朝早くなのにそこそこ客がいたのは、既に世間的には休みに入っているからなのか、作品の評判ゆえか。
鑑賞したのは、第23回東京国際映画祭にて監督賞と観客賞を受賞した作品、第二次世界大戦中のパリで行われたユダヤ人迫害事件を、当時を生きたひとりの少女と、現代の女性記者双方の目線で描いたドラマ『サラの鍵』(GAGA配給)。
実はこれ、当初は年明け1本目にするつもりだったのです。が、今日あたり1本観ておきたいけど、どーしても観たい、というものが特になく、スケジュールに合わせて絞っていくと、何故か都合の良くないものが多い。今日は午後から予定も入ってしまったために、午前中に行くしかなかったのに、どれもこれもやたら上映開始時間が早い。どーせ早いなら、この際いちばん観たいものを押さえよう、と考えて、前倒しにしたのです。
……今年はもうこれで締め括りにしてしまっていいかも、と思うくらいの傑作でした。いちおう31日にも観るつもりで予定は調べてあるのですが、色々不安があるので、果たしてこれで締めくくっていいのか、という疑問は拭えなかったのです。しかし本篇は本当に締め括りに相応しい。何より、今年最初に映画を観たのもここ銀座テアトルシネマで、しかも一説にはナチス誕生前夜を象徴する物語だった、とも言われる『白いリボン』で、内容的にもちょっと対応している、と言えなくもない。
まだ明日になってみないと解りませんが、現時点では本当にこれで締めにするつもりになってます。そうすれば明日は総括をアップするだけで済むしー!
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