『英國戀物語エマ 第二幕』第十一章 光陰

 一週間後、水晶宮で待つとエマに告げて、ウィリアムは日常に戻る。そんな彼を待ち受けていたのは、時間をかけて進めていた南米の鉄道敷設事業が、一般企業に吸い上げられるというトラブルであった。事業を恢復させるためには多額の資金が必要となる。ウィリアムは昼夜を問わず奔走した。エマを後顧の憂いなく、ジョーンズ家に受け入れるために……

 原作とは違うやり方でのクライマックス。エマとの恋愛を契機に社交界で失墜した信頼を自ら恢復し、エマの憂いを取り除こうとするウィリアム、自分の存在がウィリアムの不幸に繋がると思い退くことを決意しながら、ギリギリまで揺れるエマ。原作にはまったくない、けれどちゃんと設定をよく押さえた話運びで、ワクワクしながら鑑賞していられます。ここに来て作画も非常に力が入っていて、画面の印象も良好。こんなに気品のあるアニメはそうそうないぞ。

 運命の日、また大きなトラブルを仄めかしたところで次回、最終回に続く。トロロープ夫人の再登場=着せ替え状態のエマは見られるのか、それがひたすらに楽しみ。

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