『電脳コイル』第2話 コイル電脳探偵局

 どうにかデンスケを取り戻したものの、大黒市が放ったウイルス除去プログラム“サッチー”に追われる羽目になった優子とフミエ。何とか引っ越し先に赴き、デンスケの治療を始めたが、うまく行かない。どうやら、イリーガルなソフトに感染されたようだが……

 話運びはやたらとろとろしていますが、しかし細かなガジェットの扱いが実にツボを弁えていて愉しい。あらゆるものを指さして“うんち”呼ばわりするのがマイブームになっている妹がよりによってアレを指さしたとき、ちゃんと止めるお母さん、というシチュエーションは見事。

 前回ではやたらと凝った設定ばかりが目立っていた印象ですが、2話目になってジュヴナイル冒険ものとしての空気が急に色濃くなってきた。そして作画の凝りようも相変わらず。設定と作画に惹かれる傾向の強い人なら、これはなかなかたまらない代物です。連続ものとしては唐突すぎる終わり方が気になりますが――ま、対象とする層でそんなことが引っ掛かるような人はいないでしょう。次週も楽しみ。

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