近国に独占技術を狙われて侵攻されることが増え、それを憂えたシムラークルム宮国は儀式用の飛行艇『シムーン』を戦闘用に改造して対抗する。しかし、敵国は物量でそれに挑むのだった……
……すまん、ぜんぜん乗れなかった。女性のみが生まれるとか特殊な固有名詞とか、世界観は作り込まれていると思うのですが、あまりに畳みかけすぎていっかな本質が伝わってこない。耽美に傾きすぎた映像も演出も全般に上滑りしすぎていて、正直白けました。盛り上がりというものを一向に作れず、平坦なまま終わってしまっているのも問題。
メカニックデザインは個性的だし作画もハイレベル、やりたいことも解るんですが……全体ではあまりにちぐはぐだな、と。あと、声優の演出が物語の雰囲気にまったく合ってません。作業をする傍ら観ているので声を特に意識して鑑賞することが多いのですが、こんなに揃いも揃って「下手」という印象を受ける作品はものすごい久々です。音響の臨場感も乏しく、なんだか素人の仕事としか思えませんでした。
キャラクターデザインや設定、世界観など個々の要素はとても魅力的なのですが、現時点ではほんとーに乗れません。来週のぶんも録画予約はしてあるのですが……なんか一回で切ってもいいような気がしてきた。ヴィジュアルデザインと基本設定だけ流用して脚本・演出を打ち直したら良くなりそうな……ってなんか他にもそういうのあったな。
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