やす菜の提案で一同は揃って海へ。無邪気というか無防備極まりないはずむ、気が気でないとまり、女性化した親友の一挙手一投足に翻弄されまくりの明日太、その四者四様をあからさまに楽しんでいるあゆき、誘われもしないのに闖入してきた宇宙仁にジャン・プウ、月並子先生……夏の海で色々と複雑な恋模様が繰り広げられるのであった。
前半の主役は可愛すぎるはずむの振る舞いに躍らされっぱなしの明日太くん。しかし男として彼の立場には同情します――親友が女に変わるまでならともかく、それがここまで過剰に可愛かったら動揺するよなあ。もともと素質が女性的だったとはいえ、はずむの馴染みっぷりは異常です。その辺がこの作品の勘所でもあるわけですが、しかしもっと大事なはずむ・やす菜・とまりの三角関係をおざなりにしても普通に話が進んでしまうレベルなのはどんなもんなのやら。前半、とまりなんかほとんど喋ってなかったぞ。
で、後半になってようやくやす菜ととまりが動く……がそのあいだに明日太がひとりで暴走したため、けっきょくなんか明日太祭みたいな話になってました。まあ、結果はアレなわけだが。今回は全体として、明日太の立ち位置を明確にしつつ、次の展開へ持ち込むためのブリッジ、というところでしょうか。そういう構成の一部としては上出来の話。
作画の質は微妙ですが、しかし話運びと演出は比較的安定しているので、既に慣れている当方は別に不安なく観られます。格別高く評価しているわけではないのですが、切る理由はあまりない――とりあえずメイン三人は造型・演技ともに魅力的なので、それ目当てに観続けることになりそうです。
……どうでもいいけどこの日記、一昨日から植田佳奈づくしになってるな、よくよく考えたら。
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