チケット確保のついでです。

 きのう通院したあとは、わりあい調子がいいようです。午前中に、このくらいまで進めばいいかな、というところまで作業が達したので、夕方からは気分転換も兼ねてお出かけ。

 しかし今日あえて出かけたのは、後日のチケットを確保する目的のほうがメインだったりします。それ故、きょう鑑賞した作品は、わざわざ新宿まで訪れたのに3DもIMAXも関係ない、というわけ。

 作品は、ジョージ・クルーニー監督&主演作品、第二次世界大戦末期、ナチスによって奪われた美術品を本来の持ち主に返すべく奮闘した部隊の活動を描いたミケランジェロ・プロジェクト』(Presidio配給)。もともと20世紀フォックス配給で昨年公開されるはずが何故か中止され、今年になってようやく別会社の配給で公開する運びとなったものです。クルーニー監督作品はほとんど観てるので、待ち焦がれていた機会ですから、観逃すわけにはいかない。

 とはいえ、本国での評判はいまひとつだったのでそんなに期待はしてませんでしたが……本当に出来映えとしては微妙。どうも展開が全体に散漫なのです。奪われた美術品を本来の持ち主に返す活動を実際に行っていた特殊部隊、という要素はとても魅力的なんですけど、どうも前提や実際に行われたことがうまくその後の展開に結びついていないのが問題。なるべく人物や振る舞いをフィクションにしつつ、実際のエピソードを尊重しようとした結果、こんな感じになってしまったように想われます。ただ、普通とは違う視点で文化を守ろうとした人々の奮闘は確かに捉えてますし、そこから漂うユーモアが作品に風変わりな味わいを添えている。そして、展開が散漫だ、と思えるのに、しかし最後まで退屈はさせない、というのは却ってジョージ・クルーニーの監督としての手腕が確かであることも証明している気がします。戦争映画らしいドラマもありながら、陰惨な描写は少ないので、親しみやすいのもポイント。

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