今期、わたしの環境で観られるアニメでは、わたしにとってこれこそ本命でした。日本の古典怪談を豪華スタッフと最新の技術にてアニメーション化したシリーズ、第一作は誰もが知る因縁の物語『四谷怪談』。主家の断絶によって浪々の身となり、また義理の父に盗みの疑いをかけられたことで妻・お岩と離縁させられた民谷伊右衛門。意趣返しとばかり義理の父を暗がりに紛れて殺害し、お岩とよりを戻すが……
天野喜孝原案による狐目のデザインが却って新鮮なキャラクターが、水彩画ふうの背景のうえで動く映像はかなり魅力的。序盤、ナレーションを駆使しながらかなり慌ただしい印象がありましたが、後半に入ると若干ながら間を取る演出も施すようになって、かなり理想的な作り。好みとしてはもっと暗いトーンの映像が嬉しかったのですが、今回はまだ導入なのでこれで充分でしょう。
つまりいまのところ文句なしの出来。次回も楽しみにしたいと思います。……どうでもいいけど、ちゃんとお参りはしたんだろうか。
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