『FESTA!! HYPER GIRLS POP』プレイ日記第5回

 鏡町側の三人、幼馴染みの早坂恋水に、読書家の日下部琴子、世間知らずのお嬢様獅堂彩香を一気に終了させる。

 全般に御剣町側よりましであるのは間違いないのですが、それでもかなり物足りない。題名にもある学園祭にこだわりがあるのは解るのですが、そこを境に話の流れが似たり寄ったりになっているので、三人それぞれの味わいというものがない。魅力的に見えても大した掘り下げをしていないので、盛り上がりのところで話の拡げようがなくなっているという印象。唯一、琴子は衒学趣味で存在感を示していますが、しかし彼女の場合はそれが却って鬱陶しい。ラストシーンに中也の引用など要りません。自分の言葉だけで語ってください。

 そして、御剣町に戻って千神奈々子攻略に挑戦。……うまく行かないので攻略サイトに頼る。

 彼女のルートに入る構造には感心したものの、付随する登場人物の言動にまったく同調できないので、カタルシス一切なし。何より、主人公のろくでもない行動にプレイヤーが一切関与できないのが腹立たしい。あんな結果の明瞭な選択に踏み込むことそのものが微妙なんですから、せめて心理的な伏線は丁寧に張るべきなのに、それすら怠っている。だいたい、この終り方であんな脳天気なエンディングテーマを流されていい気がすると思うのか? 改めて、ここまで付き合ってくれたユーザーに対する配慮というものが欠如していることを証明するだけのシナリオです。

 また、これはかなり早い段階から感じていたことですが、全般にシステムが不親切。たとえば、最初のプレイにて4番目のスティックで遭遇したイベントがあるとする。これはキャラクター固有のイベントをうまくこなしていくと、3番目のスティック一覧くらいでほぼ同じイベントが発生することになるのですが、このとき、どういうわけか「未読はスキップしない」にチェックが入っていると、いちど読んだことのある文章でも飛ばしてくれないのです。スティックが違うのだから別イベント、という判断をプレイヤーがするはずもなく、このときの時間の無駄遣い感は如何ともし難い。もっとテキストの管理を親切にするか、あるいはあれだけ多くの割り当てコマンドを用意しているのですから、未読の文章をスキップしないようにするのと一括してスキップするのと併存させるなりの配慮は必要でしょう。シナリオほど手のつけようのない箇所ではないはずなので、いまからでもこの辺はパッチで改善する方がいいと思われます。

 それから、攻略したキャラのイベントCGを使っているだけで代わり映えのしないエンディングテーマを、飛ばす方法がないのも鬱陶しい。CGが違うだけなら一回見せれば充分でしょう。

 どうしようもない奈々子シナリオを終了させたところで、ようやく隠しシナリオが登場。冒頭をやっただけで狙いはなんとなく解りましたが――続きは明日。たぶん次回が最終回になりますが、どう足掻いても評価が好転することはなさそうです。

コメント

  1. 名無し より:

    久々にレビュー探しているうちにとりあえず見つけたので投稿を…言っている事は大いに正しい ひとつだけ間違いがあるなら「あれに現実を当てはめてはいけない」ということ。あれはそういうものだと割り切ってみた方がまだ楽しめます。
    祭が活かせてないという点については恐らく本編事態がメインで最後の追加シナリオは奈々子編完結の為のもの と考えれば説明できなくもありません…いずれにせよやる気のおきないゲームですが…

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