久々の快晴だから、という訳ではなく、純粋に決めてあったスケジュールに従い、今日も映画鑑賞です。
とにかく大つけ麺博の開催中は、行ける限り新宿へ行く、という理由より、きょうも新宿へ。天気もいいので久しぶりにバイクを出し、いつも使う駐車場に突っこみ、歩いていったのは新宿バルト9。2019年12月に白石晃士監督の『地獄少女』を観に来て以来なので、実に3年振りです。独自の作品もしばしばかかっているとは言い条、多くのシネコンと被るものがメインなので、どーしても間隔が開きがちです。いい劇場だとは思う。近々Dolby CINEMAが導入されるらしいので、その際は、丸の内ピカデリーでは巧く時間が噛み合わない場合にこっちでも探すようにしたい。
それはさておき本日鑑賞したのは、月曜日に鑑賞した『僕が愛したすべての君へ』の姉妹篇、ハードなSFの発想のもとに描かれる切ないラヴストーリー『君を愛したひとりの僕へ』(東映配給)。なんで劇場まで前回と違うかと言えば、今回はそのルートでは合わせようがなかったからです――っていうか、新宿でやるイベントに合わせて映画を観るなら、新宿の劇場にする方が当然楽です……まあ、バルト9から大久保公園までそれなりに歩くんすけどね……。
本篇の感想ですが……ストーリーは面白かったけど、結末には正直、モヤッとします。どちらから観るかで印象が変わる、という触れ込みでしたが、私はたぶんどっちから観てもモヤッとする。
一種のロマン、英雄願望に囚われた発想で進んだ結果、考えられる最善のハッピーエンドに辿り着くルートを見落としてしまっているので、ものすご~く釈然としない。だって、あの結論に執着してますけど、事態を引き起こしたトリガーを考慮すると、実はたったひとつの知識があれば回避できるのに、なんでそこにアクセスする工夫をしないの?
他方で、こちらを先に観てから『僕君』に接した、と想定すると、本篇での選択が実はあちらでの“愛情”の大前提になる、という捉え方も出来てしまう。あちらの方がドラマとしてやや穏やかにはなりますが、終盤にわずかに交差する部分で、自らの人生の根本かも知れない部分に触れてしまうあのひとの胸中は如何ばかりか。実はこの2部作、たったひとつの選択の誤りが、いちばん幸せなドラマを潰してしまっているのだ、と考えてしまうと、とにかく後味がよくない。
そこまで考察できるのは、それだけ複雑、緻密な設定があって、まさにパラレルワールドを扱っていればこそ、の振り幅がある証拠でもありますが、私にはあんまり清々しい作品ではなかった。
設定に合わせて工夫の豊かな背景も、しかしそもそもの“絵”としての魅力が足りない、という欠点も『僕君』と共通している。けっきょく、素材は凄くいいのに、宣伝文句のような後味は与えられない気がします。もちろん、現実を超えた唯一無二のラヴストーリーに素直に感動出るひともいるとは思いますが、私にはちょっと残念な仕上がりでした。
鑑賞後はまっすぐ大久保公園へ……は行かず、まずはマルイメンへ。ちょっと前に新宿西口に移転したはずのアニメイトが、今年になって今度はこちらの7階に移転したのです。ちょうど2冊ほど欲しい本があったので、様子見がてら立ち寄りました。
買い物を済ませて、ふたたび大久保公園を目指す。途中、以前はたびたび利用していた新宿区役所脇の駐輪場を覗いてみたところ、完全に跡形もなくなってました……作り直すのではなく普通に撤去されたらしい。新しくなって再開されないか、とちょっと期待してたんですが。
そしてようやく大つけ麺博です。空は晴天、陽気も快適で、野外イベントには最高のコンディションですが、人出はそこそこ。まあ平日なので致し方ない。それでも店舗によっては列が出来ていて、だいぶ空腹になりつつあった私は、もともと考えていた候補ふたつのうち、列の少ない方をチョイスしました。基本的にここに出ているお店はハズレはないので、そういう意味では気楽。
食事を済ませたあと、今度は紀伊国屋書店に寄り道。さっきアニメイトで買うつもりだった本が1冊見つからなかったので、こちらで購入しました。紀伊國屋もなんかしばらく立ち寄らないうちに大きく改装されていて、お目当てを探すのにちょっと苦労しました。
そんなこんなでようやく帰宅。トドメに自宅付近の道が一部塞がれていて、遠回りを余儀なくされたので、思ったより帰りが遅くなってしまいました。今日はたっぷり歩いたので、習慣のSwitchを使ったエクササイズはお休み。仮眠を優先しました。
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