本日は母と映画鑑賞です。自分ひとりだけなら、まあまあ遠いところにも行きますが、母と行くときはなるべく近場に限るようにしている。今回は自宅から最寄りのTOHOシネマズ上野でかかっていたので、迷う余地もなかった。
というわけで朝イチで鑑賞してきたのは、本日封切、令和に入ってからのフジ系月9ドラマ最高視聴率を記録した人気作の劇場版、トラブルから地方に飛ばされていた異色の裁判官・入間みちおと、他職経験制度で弁護士のキャリアを積んでいた坂間千鶴が、イージス艦衝突事件と環境汚染問題を経て大きな闇と対峙する法廷ドラマ『映画「イチケイのカラス」』(東宝配給)。
かなりやり口が極端だけど、それゆえに普通の法廷ドラマにはないドラマや謎解きの興趣、更に際立ったキャラクター陣が作り出す笑いが心地好くて、本放送時にガッツリと楽しんでいた本作、劇場版は必ず観るつもりでしたが、母の予定も噛み合ったので、初日から観てしまいました。
これは本当に良かった。例によって、こんな裁判官がいたら同僚のストレス凄いだろうな~、とは思いつつも、圧力に屈せず真実と向き合おうとする誠実さがドラマとして熱い。しかも、安易に爽快な結末に持っていくのではなく、日本、とりわけ地方都市の社会的構造ではしばしば陥りがちなジレンマをも採り上げていて、考えさせられる内容でもある。
しかしその一方で、入間みちおの人を食った言動、そして真っ直ぐすぎるがゆえに振り回される坂間千鶴の軽妙なやり取りや、テレビシリーズとも繋がるお遊びの数々が、しばしばシリアスに陥る展開の中でふんだんに笑いをちりばめていて、いい意味で重くなりすぎない。のっけから、千鶴の担当する裁判の判事があのひとで呆気に取られたわ。
舞台が東京地裁から岡山に移り、成り行きで審理が刑事ではなく民事になっているので、“第一刑事部=イチケイ”じゃないじゃん、とか、お目付役で異動させられた山崎育三郎がいまいち出番なかったな、とか、細かく残念なところはありますが、エンタテインメントとしての贅沢さ、充実感はある。観る限り、事件の内容がテレビシリーズと絡んでいた様子はないので、映画から観ても楽しめると思います。FODでテレビシリーズを期間限定で無料配信しているらしいので、せっかくだからもう1回観ようかしら。
昨年は一時期、母と上野で映画を観たら、丸亀製麺でテイクアウトして昼食にする、というのが多かったのですが、ある時期から混雑がひどくなり、やむなく近くのケンタッキーに変更する、ということが増えていた。その一連の流れにいい加減飽き飽きしていたので、本日は上野駅まで歩き、先月出来たばかりの三省堂書店アトレ上野店に立ち寄り、ちょこっと買い物をしてから電車に乗り、自宅最寄りのコンビニで昼食を買って帰りました。最近、丸亀製麺が利用しにくくなってるんだよなぁ。
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