8月26日、東京03単独公演を鑑賞したあとの話。
公演のスタートは17時半、夕食には早すぎる。しかし、せっかく恵比寿まで出てきたので、この界隈で食事を摂って帰りたい。というわけで、公演終了後、帰宅する前に付近のラーメン店で食べていくことに。どうせなら、前から興味があったけど、そもそも恵比寿に来る機会が多くないので立ち寄れずにいたお店を試してみることにしました。
しかしこの店、公演のあった恵比寿ガーデンホールからがなかなか遠い。私がチェックするお店は全般に駅の北東付近にあるのに対し、ホール含む恵比寿ガーデンプレイスはほぼ南。徒歩で移動しつつ、アプリで距離を測ったら、1キロ以上ありました……ガーデンプレイス内の駐車場に駐めてたバイク、北東寄りの駐車場に移すべきだったかな……。
はるばる訪れたのは九十九ラーメン 恵比寿本店、注文したのは元祖〇究チーズラーメンと焼きチーズおにぎりです。
……ぶっちゃけると、『ラーメン大好き小泉さん』第9巻収録の六十八杯目《山盛りチーズラーメン》に登場するお店です。まさにあれで惹かれてしまって、だいぶ前から気にはしていたのですわ。しつこいようですが恵比寿に立ち寄る機会がそんなにないので、何だかんだとこんなに遅れてしまったのだ。
お店の様子やメニューの詳細については『~小泉さん』を参照……というわけにはいかない。ちょうどこの巻が出たころがコロナ禍序盤で、恐らく取材そのものはコロナ禍以前だったと思われる。それゆえに漫画の中と私の訪問時点であちこち異なっているので、その点も含めて説明したほうが良さそうです。
漫画の中では後払い制、水は店員が持ってきてくれる、と書かれてますが、現在は入店前に食券機で購入、座席はパーティションで区切られ、各々の前にコップとピッチャーが置かれ、水は自分で注ぐ形になっている。まあこれは、コロナ禍で必要になった衛生対策なので致し方なし。価格も昨今の物価上昇に伴い、漫画のなかで垣間見えるより高くなってます。そこは諦めなさい。
しかし料理の見た目は本当にそのまんま。ベースはとんこつと味噌を合わせたコクの豊かなスープ、そのなかにはモヤシとコーンという、どちらかと言えば味噌ラーメンによくある具材が沈んでいる。しかしその上に文字通り山の如く盛られたチーズのインパクトがとにかく圧巻。
なお麺は細麺と中太麺から選択可能。私はとにかく中太が好きすぎるので一切迷わず中太麺をチョイス。注文時点で大盛の指定も可能ですが、いくら移動で消耗していると言っても、チーズ焼きおにぎりを一緒に注文することまで決めてあったので、さすがにカロリー多すぎだ、と捉え量は増やさず。
提供時に店員さんから、チーズはいちどに溶かさず、麺と絡めて少しずつ溶かしてお楽しみください、と言われたので、それに従い少しずつ削るように麺に絡めて啜る。……確かに美味しい。序盤、ちょこっとチーズを絡めるだけだと、味噌ととんこつのコクが絶妙に合わさった、インパクトは強いけど馴染みのある味わいだったのが、どんどんチーズのコクが増し、スープにとろみがついてくる。食べれば食べるほど濃厚になり、コクも豊かになっていく。細麺に変更可能とはいえ、個人的には麺とスープが絡みやすい中太麺で正解、という気がします。
ただ、正直に言うと、私の好みからするとややクドい。味噌ととんこつの組み合わせそのものはコクがあっても決してクドすぎない程度だと思うのですが、ここに山盛りのチーズが溶け込んでいくから、あとに行くほど濃くなっていく。食べるほどに加わる変化に濃厚さを求める人には嬉しくても、基本的に胃弱な私にはちと重たい。
そして、楽しみにしていた焼きチーズおにぎりも、この流れの延長上にあり、漫画でも本物の店員さんからも薦められた通り、余ったスープをおにぎりのお皿に注いで食べるやり方も、どんどん濃厚さを増していくため、私にはちょっとキツい。美味しいし、とびきり濃厚なチーズリゾットみたいな食感は唯一無二で食べる価値は充分あるとは思うけれど、私は食べ進めるのが辛かった。何度も書きますが美味しいのは確かだし、だから残すのはもったいなくて、きちんとおにぎりは食べきったけれど、個人的にはこのおにぎりにチーズは不要だったと思う。チーズを外し、もっとよく焼いて焦げを多めに作ったほうが、食感的にも濃さのうえでもちょうど良かったのではなかろうか……そうリクエストしたら対応してくれたんだろうか?
なんとなく不満が出ているような書き方ですが、味はよかったし、また恵比寿に来たときには食事に訪れる候補に入れるつもりにはなっている。ただ、自分の好みやコンディションを考慮する必要はあると思います。本当に、チーズを含まない焼きおにぎりも用意してくれないかなあ……本当はあったりして。
コメント