午前十時の映画祭14、ラインナップ発表。

午前十時の映画祭14 デジタルで甦る永遠の名作
午前十時の映画祭14 デジタルで甦る永遠の名作

 ……来年度も、私が待ち焦がれている『セブン』はありませんでした。
 ただまあ、来年度もないだろうな、とは薄々察していた。昨年の早い時点に、どこかの記事で、デヴィッド・フィンチャー監督が『セブン』の4Kリマスター作業を行っている、という話を読んだ覚えがあるのです。そのとき、かなり時間がかかりそうな書き方をしていたので、恐らくこの映画祭ですぐにかることはなさそう、とは思っていたのです。
 来年度もトップバッターは続篇もので、《インディ・ジョーンズ》初期3作が一週間ずつ上映される……コンプリートを目指すとき、実はここがいちばんキツかったりする。体調崩したら最初のひと月で金の殿堂脱落だもの。
《インディ~》のあとはこの映画祭に愛されすぎてるオードリーの『ティファニーで朝食を』を挟み、『PERFECT DAYS』がヒット中のヴィム・ヴェンダース監督の代表作『ベルリン・天使の詩』と『パリ、テキサス』が初登場。続いて小津安二郎『宗方姉妹』と『小早川家の秋』、それから『シャイン』『フェイム』と初登場作品が続く。
 来年度の夏休みは遂に来た『マッドマックス』『マッドマックス2』です。現時点で、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のスピンオフ前日譚『マッドマックス:フュリオサ』の日本公開日は確定してませんが、もしかしたら先行作すべて映画館で予習した上で鑑賞出来るかも知れません。
 9月は『花様年華』と『男たちの挽歌』という、世界に影響を与えた香港映画セット。10月は『プライベート・ライアン』と『スターリングラード』という戦争映画2本立てです。正直、『スターリングラード』が選ばれたのはちょっと意外でした。今回の新規ラインナップで唯一、封切の菜に映画館で観ている作品で、面白かったけど、そこまでこの映画祭向きだったかどうか。いま改めて鑑賞すると、また趣が違うのかも知れません。
 その次は『カジノ』と『スカーフェイス』の長尺作品が続いて、そのあとは『ネットワーク』『チャイナタウン』のフェイ・ダナウェイ2本立て。年末は、ウクライナ支援での再上映が話題となった『ひまわり』。
 2025年になっての冒頭は、特撮の神・圓谷英二の仕事に触れる『妖星ゴラス』と『海底戦艦』。そのあとは『戦場にかける橋』と『ドクトル・ジバゴ』のデヴィッド・リーン2作品が挟まり、クライマックスは“音楽映画”というくくりで『アメリカン・グラフィティ』と『雨に唄えば』の作品で締め括り。
 今年度も無事に……かどうかはともかくコンプリート出来そうなので、来年も引き続き全作品鑑賞を目指します。まずは4月の《インディ・ジョーンズ》3連発を乗り切らねば。

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