直前まで普通に生活していたはずの人物が一夜のうちに餓死する、という事件が連続する。《全決》は早くに、その犯人の正体を見抜くが、《全決》の秘密に深く関わる人物であったが故に、警察にも、協力機関である内調にも極秘で動く。しかし、それこそが《蛭児》の罠だった。
ここからが《全決》と《蛭児》の本格対決、という感じ。前話で登場した石田ひかりが奔走する一方で、どうしても完全な秘密主義にならざるを得ない《全決》に警察が不審を抱き始める、という明らかに良くない事態が発生。前話までで築きあげたものが、いよいよ最終局面に向かって一気に突き進んでいて、目が離せません。
そんななかに、現代社会を象徴するような要素を盛り込んでいるのも巧い。今回の事件の犯人、動機はあまりにも現代的な出来事で、選んだ手段は許されざるモノであっても、心情は理解できてしまう。クライマックスでの選択も宜なるかな。
しかし、こうした一連の出来事を経て、遂に《蛭児》は最終目的に迫っていく。またぞろ衝撃的な場面で次回に続く、になってしまって、来週が待ち遠しくて仕方ありません。
「お前はFODで先行配信観られるだろ」とツッコみたくなるでしょうが、これを書いているのは、一週間前、前回放送直後に配信を観てしまった私なのです。だから、これを書いている時点では、FODの契約を持っていない方と同じだ! おい、このあといったいどうする気だー?!
……で、今ここを当日、放送少し前に書いてますが、地上波リアルタイムのひとには惨い事実に気づいてしまいました。
来週、放送ないみたいです。FNS歌謡祭だそうです。
年末恒例の特番、かつ他局の音楽特番と被るとキャスティングに大幅な影響を被るので致し方ない、とは言いつつ、さすがに生殺しもタチが悪い。私自身、空白が長すぎてキツいので、先行配信を鑑賞するのは何日か後にして、空白を短めにしようと思います。なんて罪深い編成だ。
コメント