月末が近づいて、わさわさしてきました。本当は映画を観に行く場合ではない、のですが、現在、私には優先順位の高い作品が溜まってるので、まだ余裕のあるうちにお出かけしてきました。
行き先は、なんだかとても久しぶりという気がするユナイテッド・シネマ豊洲。出来ればバイクで出かけたかったけれど、天気予報では午後から荒れる、と言っている。しかも、急激に崩れる地域もある、と脅してくるので、電車を使うしかない……朝早いと、真っ当な勤め人の皆様で混雑してるのに巻き込まれるから、気が進まないんですが、致し方ない。
しかし今日、意外にも悩まされたのは、電車の進行の遅さでした。先行する車両と間隔が詰まっているのか、駅と駅の中間で何度もスピードが落ち、しばしば停車さえする。たぶん、全体で15分か20分くらい余計にかかりました――ちょっとした遅れと思うでしょうが、通常の移動時間に加えてあった余裕をほぼ食い潰す遅れです。途中、間に合わなかったらどーしよう、と危惧するくらいに。まあ実際は、ギリギリですがドリンクとパンフレットを買える時間が捻出できる程度の遅れで済みました。
鑑賞したのは、この時期恒例のプリキュア劇場版最新作、異世界のアイドルフェスに招かれたキュアアイドルたちが時空を超えて笑顔を届ける『劇場版 キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ! 君に届けるキラッキライブ!』(東映配給)。
ほんとにこのシリーズは毎回、80分にも満たない尺でしっかりテーマを追求してる。今回のシリーズの題材である“アイドル”というものを、ファンタジーの世界観でしか出来ないやり方で掘り下げてます。
もともとプリキュアには欠かせぬ要素になっていた歌と踊りを盛り込みやすい設定を活かして、ちゃんとストーリーの中で歌っているのも巧い。しかも、この数年、お馴染みになった演出とも見事に噛み合っていて、歌の場面のカタルシスが高まっている。
この作品で描かれているアイドルの“宿命”はどうしようもなく逃れられないもので、それが本篇にほろ苦いスパイスを加え、クライマックスの感動を更に印象的にしている。基本的にプリキュアの劇場版はレベルが高いんですが、その中でも上位に属する傑作だと思う。振り返ってみると、題名の“お待たせ!”が無茶苦茶響く。
短い作品とはいえ、映画を観終わると11時。ちょうど、ららぽーと豊洲の同じ階にあるど・みそがオープンする時間です――だから、電車を使ってでも、ここまで来たのだ。時々無性に食べたくなるのです。京橋にも西新井にもあるけれど、最初に出会ったここをいちばん贔屓にしていますし、豊洲で映画館と並んで存在する限り通い続けると思います、マジで。
食事を済ませると、別棟の有隣堂書店で、早めに買っておきたかった本を1冊だけ確保して、駅に向かう。あとは帰って寝るだけ……と思っていたら、帰りの便でもいちど急停車があって、あろうことか、前の駅に逆戻りする謎の出来事がありました。アナウンスはしていたようだけどず~っと聞き取れず、あれはいったいなんだったのでしょう。
ユナイテッド・シネマ豊洲、スクリーン3入口脇に掲示された『劇場版 キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ! 君に届けるキラッキライブ!』ポスター。
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