大つけ麺博2025、8杯目は牛鴨とろろを混ぜる混ぜる。

 11月20日の映画鑑賞のあと。
 今回も、いちおう全体のメニューを確かめましたが、結局はパンフレットなどで第1候補に考えていたものに落ち着きました。会場で押しが強かった、とか店頭の様子が気になる、といった、よほどの理由がない限り、下調べのインパクトを上回ることはないのよね。

自家製中華そば 麺の虜の牛! 豚! 鴨! 濃厚まぜつけ麺、トッピングは牛、鴨、とろろの分量倍増のダブルトッピング。
自家製中華そば 麺の虜の牛! 豚! 鴨! 濃厚まぜつけ麺、トッピングは牛、鴨、とろろの分量倍増のダブルトッピング。

 いただいたのは山梨県から参加、自家製中華そば 麺の虜の牛! 豚! 鴨! 濃厚まぜつけ麺。
 トッピングは、牛肉、鴨肉、とろろがすべて通常の倍盛り付けられるダブルトッピングのみ。食材全て好きなものばかりなので、500円支払って追加。こな店舗、列を予めふたつに分けて、一方を通常どおり、もう一方をダブル購入にしていたのですが、私が訪れた際は、私以外にダブルの客がいませんでした……なにゆえ?
 店頭には食べ方として、①よく混ぜて食べる、②つけ麺として食べる、と書かれていたので、ひとまず麺と、下のタレを軽く混ぜていただく。これが既にかなりしっかりした味。すき焼きの割り下に近い、甘辛の醤油仕立てで麺に味がついているようなイメージです。中太の縮れ麺なので、味が良く絡む。粒胡椒のアクセントもあるせいか、しつこくなくて、これだけでもかなり食べ進められます。
 牛肉は当然のようにすき焼きのような甘辛の仕立て、鴨肉はムチムチとした弾力を残しつつも、よく仕込まれていて柔らかい。こちらも具材として美味なのを確認してから、指定どおりに混ぜていきます。
 なんだか、食べたことのない雰囲気になります。
 強いて言えばイメージ通りの牛すき混ぜそば、なんですが、そこに淡泊だけど旨みの強い鴨肉が混ざることで、賓と柔らかさが加わる。濃厚は濃厚、シャンクな味わいではあるけれど、食べやすく箸が進みます。
 まぜ麺だけでも楽しめますが、つけ汁に漬すとまた趣が変わる。恐らく豚を炊いて採った出汁と思われますが、一般的なつけ麺が、麺を漬すことで濃厚な風味を啜る趣向になっているのに対し、このつけ麺は味わいがマイルドになる。漬すと味の角が取れて、さっぱりした味わいになるのです。牛肉と鴨肉、とろろが渾然となったまぜ麺は、食べやすいとは言えだんだんクドくなるのを、つけ汁に漬してマイルドにし、またまぜ麺の濃厚さを楽しむ。ループで更に食べやすい。
 そして最後には、小皿に木製の匙に乗せて盛られたニンニクをつけ汁に投入すると、マイルドだったつけ汁にパンチが加わる。辛味が入ることで、そろそろ落ち着きかかった食欲を促進してくれます。味は更にジャンクになるし、まぜ麺のほうのヴィジュアルはだいぶ見苦しくなるけれど、それもまた一興。
 このメニューはスープ割りの提供はなし。そのまんまで飲める、と言われたので、素直に従いました。ただ、麺のトレイに残った、タレととろろや肉の破片、脂が溶け合ったものがもったいなかったため、つけ汁の小皿を外し、トレイを傾けて、具材の余りを投入して掻き混ぜる……ますます見苦しい食べ方ではあるけれど楽しい。そして、つけ汁のすき焼き風の味わいと、とろろやつけ汁の出汁が演出するマイルドさがうまく混じり合ったスープは確かにそのまんまで飲みやすい……残った具材を投入するのがお店の想定通りかどうかは解りませんが、私には最後まで美味しかった。
 贅沢さとジャンクな楽しさが、最後まで飽きることなく堪能出来る、美味しい逸品でした。ちなみにこのお店、食券を渡したときに、実店舗でラーメンが1杯無料で食べられるクーポンをくれました。調べてみると、実店舗のメニューも好みのようなので、そのうち頑張って訪問してみようかしら。『ゆるキャン△』聖地探訪のついで……という位置ではないか……。

自家製中華そば 麺の虜ブース、入口に掲示された商品紹介。
自家製中華そば 麺の虜ブース、入口に掲示された商品紹介。

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