……当初、別の映画を観にいく予定だったのです。が、色々あって当日に断念。
とは言え映画観たい欲はくすぶってる。実は、今日夕方から、行きたいけど迷っていた作品があった。出先でトイレを借りているあいだに、こちらを観に行くことを決心すると、その場でチケットをネット注文。内容的にはもっと座席が埋まっててもいい気がしたんですが、意外と余裕があったのも幸いでした。
いったん家に戻り、一眠りしたあと、この項の下書き(このあたりの、出かける前のくだりとか、作品名へのリンクとか)をまとめておいて、母が帰宅して少しあとに家を出る。開映時間を遅く勘違いしていて慌てましたが、無事、上映開始の前にTOHOシネマズ上野に到着。取り急ぎパンフレットとドリンク、あと夕食までの腹ごなしにポップコーンSも追加して入場。
鑑賞したのは、人気バラエティ番組『有吉の壁』の劇場版第2作、アドリブで適当な時代劇を構築する《アドリブ大河》で撮影した4シーンを、芸人たちが中心に必死に繋げて長篇化した作品、師匠を殺された仲間たちの復讐劇『有吉の壁 劇場版アドリブ大河「面白城の18人」(併映:映画「京佳お嬢様と奥田執事」)』(TOHO NEXT配給)。
本篇の前に、《一般人の壁》で連作として人気を博した《京佳お嬢様と奥田執事》の短篇。10分程度なのに、一部パリが舞台です――パリまで行ってるのはメイン2人だけですが、それでも贅沢。そこへ、別のコーナーのネタやキャラクターも絡めて、けっこうショートコメディとしてまとまってる。《アドリブ大河》映画化の棚ぼたみたいな成果と思われますが、ネタとしてのクオリティはこっちの方が高いかも知れない。
そして本篇『面白城の18人』ですが……こっちも、想像してたよりまとまってた。軸となるアドリブパートを撮影するくだりに、テレビ未放送の部分を加えて見せたあとで、そのパートでメインキャストに起用された芸人に、アドリブの意図や背景を確認したうえで、そのアイディアをもとにした追加撮影のパートに入るわけですが、これが本当に、思いのほか話としてまとまってる。そりゃあツッコみどころは多々ありますけれど、ちゃんと筋は通ってるのです。エンドロールを見ていると、脚本は“壁芸人の皆様”としながらも、協力に恐らく放送作家陣とともにヨーロッパ企画から参加している人がいて、そりゃあまとまるわけだよ。
アイディア面でちょっと驚いたのはトム・ブラウンのみちおです。チョコレートプラネットの松尾駿とともに、黒幕の背景をひねり出してるんですが、完全に全体の流れをみちおがまとめてしまってる。これのお陰で終盤の展開も荒技ながら伝奇物風に話を括っていて、完全に陰の立役者になっていた。
そしてドラマ面では、とにかく明るい安村が素晴らしかった。他の面々は基本、コントであるのに対し、安村が出ているパートはちゃんと芝居になってるのです。むろん、芸人の無茶振りを成立させるべく参加した豪華ゲストの存在も重要なんですが、曲がりなりにも作品として見られるものになってるのは、安村のお陰、と断言してもいい、マジで。
というわけで、基本的にバラエティの延長の代物ではありますが、それでも映画館で楽しむ甲斐のある作品になってます。壁ファンは観て損なし。
本篇のあと、ちょっと長めの間を挟んで、TOHOシネマズ日比谷にて開催されていた前夜祭舞台挨拶の生中継です。
登壇者は有吉弘行監督、佐藤栞里監督補に、主演のとにかく明るい安村と蛙亭・イワクラ、それに《京佳お嬢様と奥田執事》のぱーてぃーちゃん・金子きょんちぃにガクテンソク・奥田修二、ほか芸人多数……多いので省略。
こういう舞台挨拶はメモを取りながら観るんですが、さすが芸人だらけなだけあって、まったくメモが追いつかない。有吉からの無茶振りがあったり、ボケようとしてうまくハマらなかったりしながらも、ほとんど番組そのまんまのノリが展開されるのは楽しかった。
ちなみにこの様子は、後日配信や映像ソフトの特典として収録される可能性が高いようなので、詳しくはそちらでお楽しみください……本当に早すぎてメモが間に合わなかったし、読み解いても、まとめては面白みがなくなってしまうので。
何にしても、予定が崩れた午前中の憂さを晴らしてくれる、楽しいひとときでありました。

『有吉の壁 劇場版アドリブ大河「面白城の18人」』前夜祭生中継つき上映のフォトセッション。登壇者は……多いので各自調べてね。


コメント